特別調査委 八百長否定の清瀬海を「クロ」と認定

[ 2011年2月6日 22:43 ]

 大相撲の八百長問題を調べる日本相撲協会の特別調査委員会が、八百長メールをやりとりした4人の中で唯一関与を否定している十両清瀬海(26)=本名市原孝行、愛知県出身、北の湖部屋=について、関与を認定せざるを得ないと臨時理事会に報告したことが6日、関係者の話で分かった。

 清瀬海は昨年5月の夏場所3日目(10日)の前夜に対戦相手の春日錦(現竹縄親方)へ「立ち合いは強く当たって流れでお願いします」とのメールを送信。春日錦からは「了解致しました! では流れで少しは踏ん張るよ」と返信され、八百長をうかがわせる内容だった。3日目は清瀬海が春日錦に勝った。

 2日の理事会での聴取で八百長への関与を認めた竹縄親方に対し、清瀬海は否定。その後の特別調査委による面接でも否定したが、特別調査委は「状況を考慮すれば認定せざるを得ない」と判断したという。理事会も同意した。今後は昨年夏場所当時の師匠、木瀬親方(元幕内肥後ノ海)からも事情を聴いて早急に調査を進める。

 清瀬海は日大時代にアマチュア横綱となり、2007年初場所に幕下10枚目格付け出しで初土俵。08年初場所に新入幕。初場所は東十両11枚目で7勝8敗だった。

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2011年2月6日のニュース