ウォズニアッキ 新女王に前進!

[ 2010年10月3日 06:00 ]

シングルスで優勝し、観客の声援に応えるキャロライン・ウォズニアッキ

 女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープン最終日は2日、東京・有明テニスの森公園で行われ、シングルス決勝で第1シードの20歳、キャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)が第7シードで28歳のエレーナ・デメンチェワ(ロシア)を1―6、6―2、6―3で下し、初優勝した。今季5勝目で通算11勝。第2セットを粘り強いプレーで奪い返したウォズニアッキは、第3セットの第7ゲームを強烈なバックハンドショットでブレークし、その勢いで押し切った。

 2年前のジャパン・オープンに続き、相性のいい日本でウォズニアッキが頂点に立った。試合後はファンに投げキスをして、日本語で「ありがとうございました」と大声援に応えた。3―3で迎えた第3セット第7ゲームで、力を込めたバックハンドを決めてブレークに成功した。気落ちしたデメンチェワは第9ゲームで2連続でダブルフォールトを犯し、あっけなく決戦は幕を閉じた。次の中国オープン(北京)の結果次第ではセリーナ・ウィリアムズ(米国)に代わって1位の座に立つ。「ランキングは気にしていない。目の前の試合に集中するだけ」。新女王に向けて自然体で挑む。

 ≪デメンチェワ4季ぶりVならず≫4年ぶりの優勝を逃したデメンチェワは第2セット第3ゲームを試合の分岐点に挙げた。40―0とリードしながら、ここからブレークを許して逆転負け。「このゲームをキープできなかったのが響いた。後に引きずってしまった」と残念そうに話した。

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2010年10月3日のニュース