開幕からの課題修正できず…日本1勝で大会去る

[ 2010年10月3日 16:19 ]

日本 13位で終戦…植田監督「学ばなければ」

 【バレーボール男子世界選手権】ともに2年後のロンドン五輪を見据えて若手主体で臨んだ一戦で、日本はアルゼンチンにねじ伏せられる形になった。

 清水以外は全員が1けた得点とエースに頼りすぎた。福沢と石島は何度も敵の高いブロックにはね返され、両センターのクイック攻撃もなかなか決まらない。開幕から見られた調子の波の激しさと連係のまずさを修正できず、わずか1勝で最終日を待たずに大会を終えた。

 サイドアタッカーの福沢と、セッターの阿部はともにひざを負傷していた。植田監督は万全ではなかったことを強調したが「今はこのチームで結果を出さなければならなかった」と認めた。

 アルゼンチンも日本の守備力に苦しんではいた。ただ懐の深さが違った。23歳のキロガ主将は「日本の守備力は世界屈指。辛抱して皆で突破口を探そうと話した。それができたのが勝因」。コンテとキロガの両サイドアタッカーがそれぞれ19点と17点、センターのソーレが12点と得点すべき選手が仕事をした。

 清水は「トスが速く、スパイクも(種類を)打ち分けられる」と初対戦の相手に脱帽しつつ「世界の壁を破るには、ああいう緻密なバレーをしなければ」と学ぶべきところを見つけた。この経験を2年後に生かせるか。(共同)

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2010年10月3日のニュース