千代大海 断髪式で母に「最高の親孝行」

[ 2010年10月3日 06:00 ]

土俵に上がれない佐ノ山親方(元大関・千代大海)の母・美恵さん(右)は土俵の下で息子の大いちょうにはさみを入れる

 今年の初場所を最後に引退した元大関・千代大海(34=九重部屋)の断髪式、年寄「佐ノ山」襲名披露大相撲が2日、両国国技館で行われ、ボクシングWBA世界フライ級王者の亀田大毅ら358人がはさみを入れた。

 師匠の九重親方(元横綱・千代の富士)が最後に大銀杏(いちょう)を切り落とす前には、佐ノ山親方が女性は土俵に上がれないため土俵下に下りて故郷・大分から上京した母・須藤美恵さん(67)にはさみを入れてもらうシーンも。「入門のきっかけをつくってくれた母に何があってもはさみを入れてほしかった」という息子からの恩返しを受けた美恵さんは「最高の親孝行です」と感無量の表情。佐ノ山親方は「これまで培ったことを第2の人生に生かし、親方として頑張っていきます」と号泣した。92年九州場所に初土俵。優勝3回、大関在位は歴代1位の65場所だった。

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2010年10月3日のニュース