藍あきらめん!6打差も「なんくるないさ」

[ 2010年10月3日 06:00 ]

<日本女子オープンゴルフ 3日目>逆転優勝へ視界良好! 17番のティーグラウンドでコースを見渡す宮里藍

 6打差だってなんくるないさ~。女子ゴルフツアー日本女子オープン第3日は2日、茨城県坂東市の大利根カントリークラブ東コース(6570ヤード、パー72)で行われ、7打差の5位からスタートした宮里藍(25=サントリー)は4バーディー、4ボギーの72で回り、通算2アンダーの4位。73で回り、通算8アンダーで首位を守った宮里美香(20=フリー)との差は1つ縮まって6打となった。日本女子オープンでの最大逆転優勝は85年の森口祐子の6打差。宮里藍もミラクル逆転Vを信じて、同じ沖縄出身の後輩の背中を追いかける。

【第3Rスコア


 宮里は首位でホールアウトした美香を見つけて「ナイスプレー!」と声を掛けた。「あしたは一緒に(最終組で)回りたかったです」と残念がられたが、もちろん宮里自身も同じ気持ちでいた。しかし、逆転Vへは瀬戸際で踏みとどまったことで「上原彩子さんを含めて沖縄勢が頑張ってるのはいい刺激になる」と気持ちを切り替えた。

 少しでも首位との差を縮めたかった3日目。出だしでボギーを叩いた後は、ピンチをよくしのいでバーディーを重ねた。ところが、12番で1メートルのバーディーチャンスを逃すと、かみ合っていたショットの歯車が微妙にずれた。独走していた美香が終盤にスコアを落としただけに、上がり4ホールでの3ボギーが大きく響いた。

 それでも優勝の可能性が消えたわけではない。6打のビハインドは大きいが、85年の日本女子オープンでは森口祐子が6打差逆転優勝を成し遂げている。宮里自身も今年2月の米ツアー開幕戦で6打差をはねのけて優勝しており、決して不可能な数字ではない。

 上位4人のうち沖縄出身が3人。上原はジュニア時代から慕ってきた先輩で、美香は米ツアーで一緒に戦うかわいい後輩だ。「彩子さんも美香ちゃんも同じように思ってるのは分かる。気持ちのどこかに“なんくるないさ”があると思います」。“なんくるないさ”とは、沖縄の方言で“なんとかなるさ”の意味。6打差逆転への道も、“なんくるないさ”の精神が切り開く。

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2010年10月3日のニュース