新戦力のＷＴＢ山田が２トライ

　【三洋電機５０―１０ＮＴＴコミュニケーションズ】期待の新戦力がようやく実力の片りんを見せた。三洋電機のＷＴＢ山田は２トライの活躍に「取りたかった」とほっとした表情を浮かべた。

　今季初トライは前半２０分。左サイドでボールを受け取ると体を反転させてタックルをかわし、ゴール左隅に飛び込んだ。後半５分には相手守備に当たり勝ち、巧みなステップもみせて約４０メートルを走りきった。

　慶大では１年から中心選手として活躍。年代別の日本代表にも選ばれ、７人制で臨んだ２００６年アジア大会では日本の金メダルに大きく貢献した。慶大から進んだホンダが昨季降格し、日本一のチームに移籍した。「みんなが自分のプレーに責任を持っていて、毎試合気合が入っている」と刺激を受ける。

　悲願のトップリーグ制覇に向け、チームの伸びしろとして期待する飯島監督は「フィットしてきている」と満足そう。２５歳の山田は「まだレギュラーに定着していないので、もっとアピールする」とさらなる活躍を誓った。