福島 大会新記録で圧勝!「予想以上に走れた」

[ 2010年10月3日 06:00 ]

成年女子100メートル決勝 11秒26の大会新で優勝した北海道・福島千里(1)

 第65回国民体育大会「ゆめ半島千葉国体」(千葉国体)第8日は2日、千葉県各地で行われ、陸上の成年女子100メートルで日本記録保持者の福島千里(北海道・北海道ハイテクAC)が11秒26の大会新記録で圧勝した。成年男子100メートルは木村慎太郎(奈良・アシックス)が10秒31で、日本選手権2連覇の江里口匡史(熊本・早大)をかわして勝った。レスリングの男子フリースタイルは、少年55キロ級でユース五輪金メダルの高橋侑希(三重・いなべ総合学園高)が優勝し、成年96キロ級は広州アジア大会代表の磯川孝生(山口・徳山大職)が制した。

 <陸上成年女子100メートル>別次元のスタートで飛び出すと、誰も寄せ付けない強さを見せた。日本記録保持者の福島が天性の高速ピッチを刻み、大会記録を大幅に更新する11秒26で悠々とフィニッシュ。追い風0・5メートルながら自身の日本記録にあと0秒05と迫るタイムに「予想以上に走れた」と顔をほころばせた。夏場は海外で武者修行を経験した22歳は「これぐらい走れれば自信につながるかな」と穏やかな笑顔を見せた。

 <陸上成年男子100メートル 木村が江里口に競り勝つ>木村が追い風1・7メートルの条件で10秒31をマークし、アジア大会代表の江里口に競り勝った。昨年の世界選手権代表でもある木村は中盤からスムーズな加速が光り「落ち着いて走れたのが勝因」と自信のコメント。一方、9月の日本学生対校選手権で4連覇した江里口は教育実習などで練習が不足したのが響いたという。「動きに切れがなかった。中盤から前に行こうとして後半の走りが硬くなった」と唇をかんだ。

続きを表示

2010年10月3日のニュース