朝青龍 断髪式を終え土俵にキス!

[ 2010年10月3日 19:09 ]

師匠の高砂親方に大銀杏を切り落とされる、元横綱朝青龍関

 【朝青龍断髪式】知人男性への暴行騒動の責任を取り、2月に引退した元横綱朝青龍関のドルゴルスレン・ダグワドルジさん(30)=モンゴル・ウランバートル出身=が3日、東京・両国国技館で断髪式を行った。森喜朗元首相やモンゴルのバトボルド首相ら政財界などの約380人がはさみを入れ、師匠だった高砂親方(元大関朝潮)が大銀杏を落とした。

 元朝青龍関は現役時代に歴代3位の優勝25回を重ねた。サッカー問題など破天荒な言動で横綱としての品格が問われた一方で高い人気を誇り、国技館にはほぼ満員の約1万人の観客が詰め掛けた。
 最後の横綱土俵入りで力強い雲竜型を披露。断髪式を終えて土俵に口づけし、両拳を突き上げて花道を引き揚げるなど最後も個性的な行動で締めくくった。元朝青龍関は「土俵にはいつも感謝している。生まれ変わったら日本人として横綱になりたいと思った」と心境を話した。
 大鵬が持つ歴代最多の優勝32回が目標だったが果たせなかった。今後の仕事は明言しなかったが「夢は次の人生にかける。もっと立派な人間になって、みんなに見せたい」と再出発を誓った。
 止めばさみを入れた高砂親方は「詰め襟(高校の制服)を来て入ってきて、よくけいこをしていたことを思い出した。経験したことをいい意味で生かして頑張ってほしい」とエールを送った。

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2010年10月3日のニュース