里谷“よかった~”宿舎に5大会目五輪の吉報届く

[ 2010年1月13日 16:59 ]

 日本女子初の冬季五輪5大会連続出場を決めたフリースタイルスキー女子モーグルの里谷多英選手(33)=フジテレビ=はバンクーバー五輪開幕1カ月前となる12日夜、「(5大会は)長いですね。その時々で全然気持ちが違う」と感慨深げだった。

 同選手は14、16日(日本時間15、17日)にワールドカップ(W杯)が開催される米ユタ州ディアバレーに遠征中で、その宿舎で吉報を聞いた。
 1994年リレハンメル五輪に初出場。98年長野大会で金メダルを獲得し、2002年ソルトレークシティー大会も銅メダルに輝いた。前回トリノ大会は15位に沈み、進退に悩んだ。一度は引退を決意して08年2月にW杯猪苗代大会に臨んだが、予選落ち。有終の美を飾れず「これでは終われない。バンクーバーを目指す」と現役続行を決めた。
 昨季は北米杯、W杯、世界選手権と段階を踏んで国際舞台に復帰。今季W杯は12月の開幕2連戦で続けて決勝に進み、五輪切符を引き寄せた。
 年末年始も練習して腰を痛めた。今月8、9日のW杯を欠場し、12日も練習を休んだが「新人じゃないのに無理した。まあ、スキーが楽しいんです」と悲愴感なく話した。5度目の大舞台へ「後悔のない滑りができればいい」と目標を掲げた。(共同)

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2010年1月13日のニュース