服部真夕 次こそ優勝だ!日本人最高2位

[ 2008年11月10日 06:00 ]

15番、セカンドショットを放ちギャラリーの声援に応える服部真夕

 【スポニチ主催 USLPGAツアー・ミズノクラシック最終日】大会スポンサーのミズノと契約を結ぶ服部真夕(20=INAX)が、初出場の米ツアー競技で2位に入る大健闘を見せた。優勝した申智愛(20=韓国)に6打差をつけられたが、5番から3連続バーディーを奪うなど見せ場をつくって71で回り、通算9アンダーで日本人最高成績でフィニッシュした。大舞台で手にした自信を胸に、残り3試合でプロ2勝目を狙う。

 持てる力は出し切った。18番グリーン。服部は同組の申智愛のウイニングパットを見届けると、笑顔で抱き合った。
 「ホステスプロとして恥じないプレーができたと思っています。やりきった満足感はあります」
 首位に2打差の2位で迎えた最終日。スタート前は「ドキドキ感があった」というが、師匠の岡本綾子から「コースマネジメントをしっかりやってきなさい」と励まされ、1番のティーグランドに立った。5番パー3でグリーン手前から14ヤードのチップインバーディーを決めて波に乗ると、続く6番で7メートルのロングパットを沈め、さらに7番パー5では2オンに成功。8メートルのイーグルパットこそ外したものの、3連続バーディーでギャラリーの大歓声を浴びた。
 しかし、勢いは続かなかった。9番で風の計算を間違え、第2打をショートしてボギー。12番では8メートルのバーディーパットをプロ初体験の4パット。2週連続優勝を逃し「ショットの安定性やミスのリカバリー、ささいなことで4パットしたりと私には足りないものがたくさんあることがよく分かりました」と反省したが「練習を重ねてこれからどんどん成長していきたいと思いました」と優勝争いで得た収穫は少なくなかった。
 ラウンド中は申智愛と笑顔で言葉を交わし、韓国語で「彼氏はいるの?」と尋ねたという。「すてきなボーイフレンドがいると言ってました。私ですか?いません」と会見場の笑いを誘ったが、今は師匠の岡本とともに練習漬けの日々。「彼女と一緒にプレーできて本当に良かった。米ツアーの興味はわきましたが、まずは日本で頑張りたい」。同じ20歳の韓国のライバルは公私ともに最高の目標になりそうだ。

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2008年11月10日のニュース