矢野 42位から急浮上10戦連続10位圏内

[ 2008年11月10日 06:00 ]

 男子ゴルフツアーのレクサス選手権最終日は9日、茨城・大利根CC(7011ヤード、パー71)で最終ラウンドを行い、賞金ランク2位の矢野東(31=フリー)が10試合連続のトップ10入りを果たした。42位からスタートし、この日のベストスコアとなる65をマークして通算4アンダーの8位。ツアー機構に記録の残る85年以降では尾崎将司、尾崎直道に次ぐ3人目の快記録を達成した。2日目からの首位を守ったS・K・ホ(35=フリー)が通算15アンダーで今季2勝目、ツアー8勝目を挙げて大会初代王者に輝いた。

 まるで優勝したかのよう派手なガッツポーズだった。最終9番での2・5メートルのパーパット。「今週の自分にとってのウイニングパット」をねじ込んだ矢野は、その瞬間に両ひざをついて両拳を握りしめた。左ドッグレッグが多いコースに苦しみ、3日目を終えて42位。ばん回は難しいと思われたが、「きょうは1発もドローを打たなかった」と持ち球のフェードに固執することでチャージにつなげた。「優勝は難しくてもトップ10の目標があった。こないだの優勝争いよりも緊張しました」と充実感を漂わせた。
 出場10試合連続トップ10入りは史上3人目。尾崎将がマークした14試合連続の記録更新の期待も懸かる。8週連続出場で疲労はピークに近いが、シーズンも残り4試合。高レベルでの安定感を保ちながら、賞金王レースでトップをいく片山の背中を追いかける。

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2008年11月10日のニュース