強さ際立った中嶋 病床の友人に捧げる優勝

[ 2008年10月26日 17:25 ]

通算15アンダーで優勝、カップを手にする中嶋常幸

 初日から首位を一度も譲らず、2位に6打差をつける完全優勝。シニアでの中嶋の強さをあらためて示す結果となった。

 「目標は20アンダー」と公言したのは、6打差でも後ろを向くな、という自分へのメッセージだった。その意味では2ボギーの後、2バーディーを奪ってスコアを戻したこの日のラウンドは「及第点」だという。
 18番でウイニングパットを沈めた後、ボールをそっとポケットにしまった。病床から「勝ってくれ」と励まされた闘病中の友人に渡すのだろう。
 そうした個人的な事情に加え、「この大会のように勝負にどっぷり漬かれる公式戦は、むきになってやれるから好き」とやる気もみなぎっていた。“若手”も含め、今のシニアのメンバーではこの大会の中嶋にはとても太刀打ちできなかった。

続きを表示

2008年10月26日のニュース