さくら 2打差3位!パパ新兵器で逆転だ

[ 2008年10月26日 06:00 ]

ラウンド後、居残り練習する横峯

 スポニチ主催女子ゴルフツアーマスターズGCレディース第2日が25日、兵庫県三木市のマスターズゴルフ倶楽部(6510ヤード パー72)で行われ、横峯さくら(22=エプソン)が3バーディー、2ボギーの71で回り、通算3アンダーで首位の李知姫(29=韓国)に2打差の3位につけた。ラウンド後は、父の良郎氏(48)がまたもや開発した手製新グッズでスイングをチェックし、逆転での今季初勝利へ準備を整えた。ルーキーの桜井有希(19=呉工業)は通算1アンダーで6位に浮上。初日首位の大山志保(31=オンワード樫山)は2位に後退した。

【マスターズGCレディース第2R Go!アスリート 横峯さくら】

 横峯が今季初勝利を射程にとらえた。8番パー5で第3打をPSでピンまで2メートルにピタリとつけると、落ち着いてパットを沈めて初バーディー。11、12番では連続バーディーも記録した。上位陣のスコアが伸びなかったこともあり、首位との差を前日から3つ縮めた。
 だが、横峯の言葉は控えめだった。「最後はもったいない。でも、2打差なので、狙えないことはない。頑張ります」。心に引っ掛かったのは17番で右ラフ、18番で右バンカーにつかまり、連続ボギーとした終盤の2ホール。悔しさとともに、ラウンド後は良郎氏と練習場に向かった。
 この日の終盤にコースに到着した良郎氏。まずは、過去にも使用した独自の練習用具を取り出した。手製のアイスピックを加工した高さ20センチのティーでのショット練習、スイングをコンパクトにするため、ゴムチューブを体につけて行うショット練習を課した後、大会前に作製したという“新兵器”を手渡した。
 ペットボトルのキャップの上にティーをつけたもので、高さは30センチにもなるアイスピックの改良版。狙いはアイスピックティーと同じで「両足に体重を乗せるのと、肩を水平に回して打つ効果がある」と説明。「17番の右ラフや18番のバンカーは体が開いていると(良い球が)打てない。そのためにやってる」と、さっそく終盤2ホールの失敗の修正。横峯も「16、17、18番でしっかりパーを稼ぎたい」と話した。
 今季の横峯は4度あった2位を含め、計23試合でベスト10は17度。賞金ランクも4位と安定しているが、勝ち運に見放されてきた。未勝利のまま迎えたシーズン終盤。「賞金女王は全然、考えてない。それより1勝ですね」。待望の今季初勝利は、終盤の2ホールを制した先に待っている。

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2008年10月26日のニュース