小塚 自己最高でSP3位!頂点も射程圏

[ 2008年10月26日 06:00 ]

男子SPで3位につけた小塚

 今季GPシリーズが開幕し、男子ショートプログラム(SP)で昨年の世界選手権8位の小塚崇彦(19=トヨタ自動車)が自己最高を大きく更新する80・10点をマークして3位につけた。エバン・ライサチェク(米国)が81・30点で首位に立った。安藤美姫(20=トヨタ自動車)と中野友加里(23=プリンスホテル)が出場する女子は、25日(日本時間26日)にSPを行う。

【スケートアメリカ】

 会心の演技にガッツポーズが飛び出した。昨季、初出場で8位と健闘した世界選手権でマークした自己ベストを9・19点も上回る80点台をマークした小塚は「うれしさが込み上げてきた」と笑顔をはじけさせた。
 2連続3回転やトリプルアクセル(3回転半)など、すべてのジャンプを正確に決め、ステップやスピンでも高得点を引き出した。公式練習ではステップで転倒するなど緊張感が見られたが、本番は堂々と滑った。05年のジュニアGPファイナルで日本男子として初めて頂点に立った逸材は、才能と同時に精神面の成長ぶりも見せつけた。
 GPシリーズにデビューした昨季は、NHK杯で表彰台も経験したが「世界選手権でハイレベルな選手と争っていい勉強になった。このままじゃダメだと思った」。今季は競技に自発的に取り組むようになり、振付師にも積極的にアイデアを提案したという。
 「まだSPが終わっただけ」と表情を引き締めたが、4位とは約13点も開いた一方で、首位のライサチェクとは1・20点と頂点も射程圏内。「フリーは4回転を跳ぶ」。高橋、織田に次ぐ3番目の男が攻めの姿勢を貫けば、快挙も夢ではない。

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2008年10月26日のニュース