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ポルトガル敗退 Cロナウド W杯制覇の夢は8強で散る

[ 2022年12月11日 01:59 ]

FIFAワードルドカップカタール大会準々決勝   ポルトガル0―1モロッコ ( 2022年12月10日 )

<モロッコ・ポルトガル>後半、最後のチャンスを逃し悔しがるC・ロナウド(右)=撮影・小海途 良幹
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 ポルトガルは10日、準々決勝でモロッコと対戦し、0―1で敗れた。06年ドイツ大会以来、4大会ぶりの4強入りはならず。ベンチスタートだったFWクリスティアーノ・ロナウド(37=無所属)は0―1の後半6分から出場したが、得点に絡めなかった。W杯史上初の5大会連続ゴールを記録した大会の主役候補は、栄冠に届かないまま寂しく決戦の地カタールを去ることとなった。

 「最大でもう2、3年プレーして40歳で引退したい」。そう話していたC・ロナウドにとって、今大会は最後のW杯になる見込みだ。この日はピッチに投入されると、その1分後には左サイドをドリブルして中央にクロスを供給。さらに後半23分には味方のクロスに飛び込んだが、精一杯のジャンプも届かなかった。アディショナルタイムにはスルーパスに反応して右足を振り抜いたが、相手GKに阻まれた。ボールを受けられないと不満げなジェスチャーを味方に示し、ボールを奪われてもほとんど追わない。しかし、誰よりも勝利に貪欲な男は厳しいマークを受けながらも必死にチームメートを鼓舞した。

 かつてアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(35=パリ・サンジェルマン)と「世界最高の選手」という評価を二分した“生きる伝説”は、1次リーグ初戦ガーナ戦の前から醜聞にまみれた。所属していた英プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドをインタビューで「全く進化していない」と指摘するなど、激しく非難。22日に契約を双方合意の上で解除した。さらに代表でも1次リーグ最終戦でサントス監督から交代を告げられた際に不満げな反応を見せ、波紋を広げた。サントス監督からは決勝トーナメント1回戦スイス戦の前日会見で「全く気に入らない」と指摘され、2試合連続で先発を外れた。

 今大会では初戦に自ら得たPKを決め、W杯通算8得点でエウゼビオの持つ母国の最多記録まで1点と迫った。また、37歳292日での得点は、94年米国大会で42歳39日で決めたカメルーンのロジェ・ミラに次ぐ年長弾。いい意味でも悪い意味でも話題になったスーパースターは、志半ばで“世界の祭典”から姿を消した。

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