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ポルトガルの若きファンタジスタ ジョアンフェリックス争奪戦“過熱”

[ 2022年12月10日 04:00 ]

FIFAワールドカップカタール大会

ポルトガル代表のジョアンフェリックス
Photo By ゲッティ=共同

 【Today's CHECK 準々決勝】ポルトガルのFWジョアンフェリックス(23)が乗っている。ここまで3試合に出場し1得点2アシストを記録。母国の8強入りに貢献した。

 3―2で競り勝った1次リーグ初戦ガーナ戦は、1―1で迎えた後半33分、スルーパスを受けて右足でGKの脇を抜く華麗な勝ち越しゴール。決勝トーナメント1回戦のスイス戦では、ハットトリックを達成したラモスの1点目と3点目を正確なラストパスでアシスト。6―1の大勝を支えた。

 ポルトガルの名門ベンフィカでプロのキャリアをスタートさせた若きファンタジスタは18~19年にリーグ戦で15得点をマークするなどブレーク。19年4月の欧州リーグ準々決勝Eフランクフルト戦では、19歳152日の大会史上最年少でハットトリックを達成した。

 19年7月にはアトレチコ・マドリードと7年契約を結んだ。移籍金は1億2600万ユーロ(約180億円)で史上4位の高額だった。しかし新天地では負傷の影響もあり期待通りの活躍ができていない。ここに来てディエゴ・シメオネ監督との関係が悪化。出場機会が減っているため、今冬の退団が取り沙汰されている。

 ジョアンフェリックスは「代表でのプレーはアトレチコ・マドリードとは全く違うし、喜びも違う」とコメント。スペインでたまっていたフラストレーションをカタールで解消している。移籍先候補にはアストンビラ、マンチェスターU、パリSGなどが挙がっているが、今後の活躍次第で争奪戦はさらに過熱しそうだ。

 ◇ジョアンフェリックス 1999年11月10日生まれ、ポルトガル・ビゼウ出身の23歳。ポルト、ベンフィカなどの下部組織で育った。18年ベンフィカのトップチーム昇格。19年アトレチコ・マドリード移籍。各年代のポルトガル代表に選ばれ、19年3月にポルトガル代表に初選出。同年6月のスイス戦でデビュー。1メートル79、73キロ。

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