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長友 意地のアシスト、ベテランが左サイドで輝いた!「自分自身、魂の叫びが聞こえた」

[ 2022年2月2日 05:30 ]

カタールW杯アジア最終予選B組   日本2―0サウジアラビア ( 2022年2月1日    埼玉 )

<日本・サウジアラビア>後半、伊東のゴールをアシストする長友 (撮影・光山 貴大)
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 長友が意地のアシストで、雑音を一蹴した。後半5分。南野のパスを受けると、2人のDFに囲まれながらも中央に折り返し、伊東のゴールを呼んだ。美しいラストパスではなかったが、「アシストをつけてくれたんですか。優しいですね。本当は狙ってないけど、狙ったということにしてください」と笑った。

 魂を込めたプレーだった。「俺は生きるか死ぬかなんだなと。今日できなければ、代表にいる意味がない。自分自身、魂の叫びが聞こえた」。前半から高い位置で勝負し、クロスを供給。守備でも体を張り、代表通算133試合出場のベテランが存在感を示した。

 最終予選の全8試合に先発しているが、7試合連続で途中交代。中国戦で中山がアシストしたこともあり、「不要論」が巻き起こった。だが、ポジティブな35歳は「皆さんの批判が僕の心に火を付けてくれた。逆境になれば力を発揮できる」と厳しい意見に感謝した。

 指摘されていた左サイドの機能不全も、自身のプレーで解消した。「左サイドが躍動するのも停滞するのも、全てが自分自身。(南野)拓実を生かせないのは僕の力不足。拓実もいいプレーをしてくれてうれしい」と相棒のゴールを何よりも喜んだ。

 ピッチに立つと温かい声援を浴び、長友の力になった。「たくさん批判を浴びて、このままだと燃えてしまう。称賛という名の栄養と水が、今日だけは欲しい。2022倍?気持ちはそれぐらい欲しいが、2倍ぐらいの称賛が欲しい」。逆境に立ち向かい、不屈の左サイドバックが再び輝きを取り戻した。

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2022年2月2日のニュース