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天皇杯決勝初進出の大分 GK高木が古巣川崎F相手にスーパーセーブ連発「チーム全員でつかみとった勝利」

[ 2021年12月12日 17:54 ]

天皇杯準決勝   大分1-1(PK5-4)川崎F ( 2021年12月12日    等々力 )

<川崎F・大分>PK戦で大分GK高木が川崎F7人目の山根のシュートを止め大分が勝利(撮影・篠原岳夫)
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 サッカーの天皇杯は12日、準決勝が行われ、今季J1リーグ18位でJ2降格が決定している大分は川崎Fに1―1の同点からPK戦の末5-4で勝利。初の決勝進出を果たした。

 互いに無得点で迎えた延長戦。大分は後半8分、川崎FのFW小林悠にゴールを決められ先制を許した。だがこのまま試合が終わるかと思われた延長後半アディショナルタイム、MF下田北斗の右サイドからのクロスをDFエンリケ・トレヴィザンが頭で合わせて同点に。試合はPK戦へともつれこんだ。

 PK戦では5人で決着がつかず、6人を終えて4-4となったものの、大分は7人目のMF町田也真人が右足でゴール左に冷静に決めると、川崎FのDF山根視来の右足のシュートはGK高木駿が左に飛びながらストップし、試合を決めた。

 古巣相手に好セーブを連発し、勝利へと導いた高木は「フロンターレと戦う時は本当に楽しくて、等々力に来るといいプレーができるので、きょうもその調子が出てて。でも本当にチーム全員でつかみ取った勝利なので、僕もいいプレーできましたけど、皆にも感謝したいです」と笑顔を見せた。

 PK戦も含めてスーパーセーブを連発したと振られると、「本当に自分がプレー中に楽しんでやれてたし、凄く攻撃されるのは分かっていたので、それでも耐え続けないといけないってきょうのプランもあったんで、その中で集中を切らさずできました」と手ごたえを口にした。選手を知っていることが良かったのかと聞かれると「少しは。でも川崎の選手はみんなうまくて、その中でやれてるって楽しさみたいなのは凄くあって。PK戦は凄いやりづらかったです。知ってる人何人もいたんで」と振り返った。

 それでもPKではポストに当たったものを含めて3本をストップし、「集中して、楽しんでというか。あまり何も考えずに臨んだんで、止めることができました」と高木。来週には決勝が待っているが「本当に僕たち失うものが何もないんで。しっかり相手にチャレンジするつもりで戦っていきたいです」と前を見据えた。

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