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梅山修氏、守備の速さと強さ ボール保持率高める鍵

[ 2021年11月16日 05:30 ]

<新潟・愛媛>ボールをキープする新潟MFロメロ(撮影・渡辺直美)
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【元アルビ・梅山チェック】J2新潟は前節のアウェー松本戦では、ボール保持率は高いものの相手のハイプレスに苦しみ、辛くも0―1から追いついた新潟。今節の愛媛戦でも、前半の10分までは相手の前からのプレスに押し込まれたが、この日は冷静さが感じられた。

 愛媛は前線の3人からプレッシャーをかけ始め、新潟のSB(サイドバック)、もしくはそこから中に入れた横パスを奪ってカウンターアタックを仕掛ける狙いがあった。だが、新潟はそれを先読みしたかのように速いテンポで縦と横にボールを動かし、守備の的を絞らせなかった。これはボール保持者が中央への縦パスを意識的に狙ってみせたことで、相手は中央を固めなければならなくなり、サイドへのプレッシャーが遅くなったのが要因といえる。愛媛は狙った形でのカウンターは繰り出せなかったのではないだろうか。また、これまで割合の低かったセットプレーで2得点したという点は明るい材料と言える。

 強いて気になったことと言えば、サイドの高い位置までボールを運んだ時に、いったんスピードダウンすること。これは相手DFもポジションに戻って前向きでの守備が可能になる。また味方もクロスがいつ入ってくるのか、タイミングが計りづらくなるので勢いをもって飛び込むことも、その人数も少なくなる。もちろん、チームとしてそのようにプレーするのが狙いであれば問題はないかもしれない。

 一方、守備面では、1点リードの後半21分に鈴木と高沢を同時に投入した後の前線からの“攻撃的な守備”は速く、強く、素晴らしかった。点を取りに出てくる相手への“カウンターパンチ”と“最初のDF”という2つの狙いにおいて両者の仕事ぶりは完璧だった。ボール保持率を高める肝はパスではなく、守備の速さと強さである。

 シーズン終盤にきて6試合も勝てない状況が続いたものの、選手のモチベーションやファイトする姿勢は全く陰りを見せていない。(元アルビレックス新潟DF)

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2021年11月16日のニュース