東京V　永井秀樹新監督が始動「J1は戻る場所」「逃げる選択肢はない」

　東京Vの永井秀樹新監督（48）が始動した。午前9時からミーティングに続き、グラウンドで練習。「J1に行くことが目標ではない。J1は居なきゃいけないチーム、J1は戻る場所」と話すと、藤吉信次コーチ（49）とともに、選手の動きを追った。

　練習を終えた永井監督は「いい緊張感の中で選手が雰囲気良く一生懸命やってくれた。わくわくすることしかない」と振り返る。「ヴェルディらしいサッカーをもう一度、そしていいサッカーをして勝つ、この2つをやりたい。主導権は常に持つ、主体性持っていく、ゲームを支配して圧倒して勝つ」と抱負も。「逃げる選択肢はない。後ろ向きに考える選択肢もない」と、話した。

　東京Vは今季、ホワイト前監督を招へいしてJ1昇格を目指したが、ここまで7勝8分け7敗で13位。6日の横浜FC戦で敗れたのに続き、10日の天皇杯2回戦で法大に0－2で完敗。15日の金沢戦で引き分けたが、内容的に悪く、フロントが監督交代を決断した。永井新監督は92年に東京Vの前身の読売クラブに入団、清水や大分などでもプレーし、16年限りで現役を引退し、指導者に転身、11日の日本サッカー協会理事会でS級ライセンスの取得が承認されたばかりだった。