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【中田浩二の視点】大迫から日本らしい流動的攻め 守備も狙い通り

[ 2019年1月30日 08:52 ]

アジア杯準決勝   日本3―0イラン ( 2019年1月28日    UAE・アルアイン )

後半20分、大迫がPKを決める(撮影・篠原岳夫)
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 【攻撃】大迫の先発復帰が大きかった。前線でボールをキープして時間がつくれるので、南野、堂安、原口が流動的に動き前を向いてプレーできた。ボランチやCBから大迫への縦パスが日本の攻撃のスイッチだが、信頼感があるので周囲の選手の動き出しが早い。日本らしい攻撃ができていた。先制点は日本が目指していた形で、南野が抜け出そうとして倒された。イランがプレーをめぐり主審に詰め寄ったが、一瞬できた隙を突いてゴールを決めた。このレベルでは隙を見せた方が負ける。先制した日本は余裕ができ、失点したイランは焦りが出て勝負は決まった。

 【守備】ラインを高くして全体をコンパクトにし、狙い通りだった。相手をサイドに追い込んでボールを奪い、中に来たらCBがきちんとはね返していた。冨安はイランのエース・アズムンと1対1で負けていなかった。体をぶつけたり、予測やカバーもできていたので、イランも攻め手がなくなっていた。ボランチの遠藤は目立たないが、対人に強く攻守のつなぎもうまい。代えが利かない選手だけにケガは痛い。こういう時こそチーム全体の真価が問われる。

 準決勝で厳しい相手にいい試合をすると気が緩むことがあるが、決勝戦でもしっかりと戦ってほしい。 (元日本代表DF)

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2019年1月30日のニュース