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帰ってきたエース大迫、2発半端ないって!東京五輪OA最有力

[ 2019年1月30日 05:30 ]

アジア杯準決勝   日本3―0イラン ( 2019年1月28日    UAE・アルアイン )

後半20分、大迫がPKを決める(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 日本代表のFW大迫勇也(28)が20年東京五輪のオーバーエージ(OA)枠の最有力候補に挙がっていることが29日、分かった。複数の関係者が明かしたもの。右臀部(でんぶ)痛が癒え、5戦ぶりに先発復帰した28日のイラン戦では先制のヘッド弾とPKの2発で、日本代表を3―0の快勝に導いた。改めて唯一無二の存在ぶりを示した。

 もはや“半端ない”の一言では片付けられない。5試合ぶりに先発した大迫が早速、ヘッド弾&PKの2発で日本代表をファイナルへ導いた。5試合連続で無失点が続いていたアジア最強の壁も簡単にぶち破る圧巻のゴールショー。「出場できない時間が続いていたので、チームのために点を取ろうと思っていました」。貫禄さえ、漂わせた。

 森保ジャパンの絶対的な1トップであることを、日本協会に、そして、アジア中に改めて認識させた。複数の関係者によれば、既に来年に迫った東京五輪のOA枠の最有力候補として最上位にリストアップしていることが判明。関係者はOA枠(3人)を招集することを明言した上で、「中でも大迫は別格」と話した。イラン戦のパフォーマンスを見れば、当然の流れだ。

 大迫の存在は自身の決定力の高さだけでなく、周囲も生かすことができる。ポストプレーは安定感抜群。前線にタメができ、攻撃の選択肢は格段に広がる。大迫の復帰で、イラン戦では同じく前線の南野、堂安が活性化した。東京世代の堂安と既に“融合”が進んでいるのも心強い。五輪代表も兼任する森保監督も以前から「大迫は代えの利かない存在」と絶大の信頼を置く。

 これまで大迫は五輪と縁がなかった。12年ロンドン大会は落選。16年リオデジャネイロ大会はOA枠候補の最終リストに名を連ねたが、最終的に招集を見送られた。五輪は国際Aマッチデーではなく、特に欧州クラブ所属選手の招集が難しいという側面もあった。

 ただ、森保監督は既に五輪代表はOA枠を含めた最強チームの編成を明言している。予選も免除されることからOA枠の選定も通常の五輪より早く進められており、早期の融合も検討している。悲願のメダル獲得には、絶対エースの存在は不可欠。OA枠には既に本田、長友、槙野らA代表の面々も立候補しているが、イラン戦を見るがごとく、大迫が頭一つ抜け出た存在となった。

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2019年1月30日のニュース