40歳中沢 現役引退へ 横浜から契約延長オファーも左膝などの状態上がらず決断

[ 2019年1月8日 03:00 ]

横浜の元日本代表DF中沢
Photo By スポニチ

 横浜の元日本代表DF中沢佑二(40)が現役引退を決意したことが7日、分かった。近日中に発表される。長年抱える左膝痛などの影響で、昨年8月にGKを除くフィールドプレーヤーでは歴代最多だったリーグ戦連続出場記録が199試合、連続フル出場が178試合でストップしていた。横浜は新シーズンに向け契約延長を求めたものの、「納得できる状態でなければ戦えない」と潔くスパイクを脱ぐことを決断した。

 高校時代はプロになる目標が周囲に笑われるような無名選手だった。卒業後に留学したブラジルでは用具がなくなり、練習中はパスが回ってこなかった。契約がかなわず帰国すると、母校で練習。苦難と挫折を味わいながら夢にしがみついた。年齢を偽り、後輩と出たV川崎(現東京V)との練習試合で得点。練習生からプロ契約にこぎ着けた。02年に横浜に移籍し、03年からのリーグ連覇に貢献。日本代表でも長く活躍し、日本サッカー史に残るセンターバックにのし上がった。

 普段の生活からプロフェッショナルを貫いた。ストレッチや体のケアに時間を割き、酒や揚げ物、スナック菓子などは一切、口にしなかった。チームの精神的支柱としても、ピッチ内外で存在感を発揮。加入間もない若手を食事に連れて行き、プロサッカー選手としてのイロハを説いた。

 近年は慢性的な左膝痛に悩まされており、シーズン開幕前には「最後の一年」とキャリアの終焉(しゅうえん)が近いことを示唆していた。昨季限りで引退したGK川口能活(J3相模原)、MF小笠原満男(鹿島)に続き、一時代を築いた名選手がまた1人ピッチを去ることになった。

 ◆中沢 佑二(なかざわ ゆうじ)☆経歴 1978年(昭53)2月25日生まれ、埼玉県出身の40歳。三郷工技高卒業後、ブラジルへ1年間留学。99年V川崎でプロデビュー。02年横浜に移籍。

 ☆サイズ 1メートル87、78キロ。利き足は右。血液型AB。

 ☆愛称 「ボンバー」は若手時代に目立つためにしていた髪形のアフロヘア(ボンバーヘッド)に由来。空中戦でヘディングに強い意味も。09年からはユニホームの名前も「BOMBER」に。

 ☆代表歴 日本代表として06年W杯ドイツ大会、10年南アフリカ両大会に出場。国際Aマッチ出場は歴代6位タイの110試合で17得点。

 ☆練習生 V川崎の練習生時代、埼玉県内の実家から都内の練習場まで片道2時間、自費で電車を乗り継いで練習参加。

 ☆タイトル プロ1年目の99年に新人王。横浜でリーグ連覇に貢献した04年に日本人DFとして初のリーグMVPを獲得。ベストイレブンは6回受賞。

 ☆ストイック 夜10時就寝、朝6時起床と早寝早起き。

 ☆趣味 18年に引退した歌手・安室奈美恵さんの大ファンを公言。

続きを表示

この記事のフォト

「サッカーコラム」特集記事

「アジア杯」特集記事

2019年1月8日のニュース