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帝京大 香川所属のドルトムントと日本初の学術研究パートナー契約

[ 2018年6月20日 15:14 ]

ドルトムントと日本初の学術研究パートナー契約締結を発表する帝京大
Photo By スポニチ

 何とタイムリーな発表会見なのか。帝京大は、日本代表MF香川真司(29)が所属するドルトムントと日本初の学術研究パートナー契約締結を発表。20日に霞ヶ関キャンパスで記者会見を行った。

 既に会見の日時は決まっていたが、前日に日本代表が戦ったW杯ロシア大会1次リーグ初戦のコロンビア戦で、香川がPKによる先制弾を決め2―1勝利の「サランスクの奇跡」の立役者のひとりとなっただけに、まさにこれ以上ないタイミングでの正式発表となった。

 05年経営破綻の危機にあったドルトムントだが、緻密なブランドマネジメント、若手育成を始めとした戦略的な経営方法により組織を見事に再生。「実学」、「国際性」、「開放性」を教育方針に掲げる帝京大は、香川が所属しているという縁もあり、今回そのドルトムントのクラブ経営・ビジネスに関するノウハウを、スポーツブランド構築、スポーツクラブマーケティング、スポンサーシップ論など、ドルトムント幹部、スタッフ、クラブのパートナー企業からそれぞれの立場、支店を通じて学べる講義を実施する予定。教育機関が世界的名門スポーツクラブとパートナー契約を結ぶのは今回が初めてとなった。

 会見に出席したドルトムントのカーステン・クラマー最高マーケティング責任者(CMO)は冒頭でまず「私も渋谷で試合を観ていましたが、まずはコロンビア戦の勝利、日本の皆さんにおめでとうと言いたい」と挨拶。帝京大の冲永佳史学長は「帝京大はグローバル人材の発掘を大学をあげて取り組んでいく中で、今回のパートナー契約はその手段のひとつ」と期待を口にした。

 発表会見の中では、香川のビデオメッセージも放映され「帝京大学のみなさん、こんにちは。今回の契約、大変嬉しく思います。みなさんとお互いがんばっていければと思いますので、よろしく願いします」とコメントを寄せた。

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2018年6月20日のニュース