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【W杯 今日の注目選手】“復権”に燃えるディエゴコスタ 連発で周囲見返す

[ 2018年6月20日 11:00 ]

W杯1次リーグB組   スペイン―イラン ( 2018年6月20日    カザン )

ポルトガル戦でゴールを決め喜ぶスペイン代表FWディエゴコスタ(AP)
Photo By AP

 C・ロナウドのハットトリックがなければ間違いなくヒーローだった。スペインのFWディエゴコスタ(29=アトレチコ・マドリード)はB組初戦のポルトガル戦(15日)で、いずれもビハインドを追いつく2ゴールの活躍。だが、最後にロナウドに決められて勝ち点3を逃し、「2点取れたのは凄く良かったが、FK1発で同点にされてしまった。ボールは支配していたんだが…」と残念がった。

 強じんなフィジカルを生かして相手DFペペを吹っ飛ばし、さらに足元の技術で2人を手玉にとって決めた1点目。ゴール前へ進入し、折り返しに一瞬早く足を差し出した2点目。レアル・マドリード監督就任が発表されたロペテギ前監督が開幕前夜に解任され、激震が走ったスペインを救うゴールハンターぶりを見せた。「批判する人々を黙らせるには結果が必要だった。だけど、勝てなかったことが全て」。それでもロペテギ前監督の動向を巡りチーム内が分裂しているとの噂は「俺たちは家族だ」と真っ向から否定した。

 スペイン代表にはフィットしないと叩かれてきた。ケガ明けで臨んだ前回W杯は2試合無得点。3戦目はフェルナンド・トーレスに先発を譲り、1次リーグ敗退の責任を負わされた。今季はコンテ監督との確執でチェルシーから追い出され、1月に古巣のAマドリードに復帰。2度目のW杯で結果を出し、周囲を見返す決意だ。「良くなければ批判されて当然。黙って自分の仕事をするしかない」。ドロー発進で勝ち点3が絶対に必要となった20日のイラン戦も、ゴールだけを狙う。

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2018年6月20日のニュース