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アイスランド99・6% W杯視聴率、驚異の“スコア”

[ 2018年6月20日 05:46 ]

サポーターと引き分けを喜ぶアイスランドイレブン
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 アイスランドサッカー協会は18日、W杯ロシア大会で、16日に同国がアルゼンチンと1―1で引き分けた1次リーグ初戦のテレビ視聴率が99・6%だったと公式ツイッターで発表した。優勝候補のアルゼンチンと互角に渡り合ったことで、大会初出場の人口約33万人の小国が大きな盛り上がりに包まれたことを物語った。

 「炎と氷の国」が沸きに沸いた。

 大会初出場にして強豪のアルゼンチン、しかも前回大会MVPで世界最高の選手、FWメッシのPKを止めて勝ち点1を引き寄せたイレブンの雄姿に、誰もがテレビにくぎ付けになった。

 同国のサッカー協会はツイッターで「アルゼンチン戦で国内での視聴率が99・6%を記録した」とつぶやいた。土曜日の午後1時という好条件も加わり、ほとんど全ての国民が試合に熱狂したと世界に伝えられた。

 協会ツイッターの返信欄は「0・4%の人たちは何をしていたのか」という大喜利状態に。「現地で観戦していた」「見ている人にビールを注いでいた」「0・4%を牢屋(ろうや)にぶち込め」としゃれた書き込みが続いた。前半に同点ゴールを決めたFWフィンボガソンは、協会のツイートを引用し「残りの0・4%はピッチにいたのさ」と書き込んだ。

 アイスランドは欧州の北西部にぽつんと浮かぶ島国で、人口は東京都北区とほぼ同じ約33万人の小国。サッカー人気は高いが、実力ではこれまで欧州の強豪に及ばなかった。だが16年欧州選手権で初出場、いきなり8強入りし旋風を起こした。決勝トーナメントでは、1回戦でイングランドを2―1で撃破。国内視聴率99・8%を記録したとされている。

 1次リーグは22日ナイジェリア戦、26日クロアチア戦と出場経験豊富な強敵が続く。ここを勝ち抜いて決勝トーナメント進出を果たせば、2年前を上回るフィーバーは必至だ。

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