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札幌 DF菊地の残留決まる 今季途中に鳥栖から期限付きで加入

[ 2016年12月14日 13:20 ]

来季も札幌でプレーすることが確定したDF菊地直哉
Photo By スポニチ

 今年7月にJ1鳥栖から期限付き移籍したJ2札幌のDF菊地直哉(32)が、J1へ昇格する来季も札幌でプレーすることが確定したことが13日、分かった。シーズン途中の加入でJ1昇格に貢献した菊地の残留。来季以降のJ1定着を目指す札幌にとって大きな戦力の確保となった。また、今季限りで札幌を契約満了となったMF神田夢実(22)のJ2愛媛への移籍もこの日までに確定した。

 来季J1残留への重要なピースが、また一つそろった。菊地の交渉は早くからクラブが残留を望んで動いたが、移籍金の問題などがネックとなって難航していた。だが、この日までにクラブ間で交渉は合意。札幌のクラブ幹部が「来季も札幌でプレーすることは間違いない」と話すように、札幌残留が確定した。

 菊地は、今年7月に鳥栖から期限付き移籍で加入。以前から菊地をリストアップしていたクラブは稲本が負傷で長期離脱となると、ボランチを含めた守備的な位置ならどこでもできる菊地獲得にいち早く動いた。出場機会を求めていた菊地は移籍を決断。開幕から3バックの右を務めていた2年目のDF進藤も負傷で長期離脱となると、その位置を引き継いだ。

 7月9日のC大阪戦(金鳥スタ)では、チーム合流わずか1週間で先発出場して価値あるドローに貢献した。その後も攻守に活躍。鋭い読みと1対1の強さで今季J2で2番目に少ない総失点(33失点)に貢献し、攻撃でも常に前の選手を狙い正確なパスで起点となるなど、チームにJ1クオリティーをもたらした。出場17試合でチームは10勝6分け1敗。J1昇格へ大きな原動力となった。

 この活躍に菊地は「サポートしてくれた選手だけじゃなく、スタッフやサポーターにも本当に感謝している」と話し、クラブも加入早々にチームにフィットした貢献度を高く評価する。相思相愛での残留決定。J1残留へ、来季も菊地がチームの中心となって支えていく。

 ◆菊地 直哉(きくち・なおや)1984年(昭59)11月24日、静岡県清水市生まれの32歳。03年に清水商から磐田に入団。その後、新潟、ドイツ2部のイエーナ、大分などを経て、今年7月に鳥栖から期限付き移籍で札幌に加入した。04年にアテネ五輪に出場。10年1月6日のAFCアジアカップ2011予選のイエメン戦でA代表デビューを果たした。リーグ戦通算294試合7得点。ポジションはMF。1メートル81、77キロ。右利き。

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2016年12月14日のニュース