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Cロナ バロンドール受賞!クラブW杯で“世界最高”証明だ

[ 2016年12月14日 05:30 ]

リフティングをするRマドリードのC・ロナウド
Photo By スポニチ

 サッカーのクラブ世界一を争うクラブW杯に出場するため来日している欧州王者レアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(31)が、世界最優秀選手に輝いた。12日、専門誌フランス・フットボールが選定する16年の「バロンドール」を2年ぶりに受賞。通算4度目は史上2位で、15~16年シーズンにクラブで欧州チャンピオンズリーグ(CL)制覇、ポルトガル代表で欧州選手権初優勝を果たしたことが高く評価された。15日、大会初戦となる準決勝の北中米カリブ海王者アメリカ(メキシコ)戦(横浜国際)に臨む。 クラブW杯日程  歴代バロンドール受賞者

 粋なサプライズだった。13日、宿舎での昼食でRマドリード主将のDFセルヒオ・ラモスが運んできたのはバロンドールのトロフィーを模したケーキ。同僚から受賞を拍手で祝福されると、C・ロナウドは驚きの表情と照れ笑いを浮かべた。その後夕方から行われた来日2日目の練習ではマルセロやモドリッチらとリフティングゲームで笑顔も見せたが、全体練習が始まると真剣な表情に一変。ボールを回しながらの連係確認では、精度の高いパスだけでなくループやヒールなど持ち味の軽やかなタッチを披露した。

 バロンドールは日本時間午前4時、フランスのテレビ局「ラ・シェーヌ・レキップ」の特別番組で発表された。来日前に収録したビデオの中で、トロフィーを受け取ったC・ロナウドは、まずフランス語で「メルシーボークー(ありがとう)」と満面の笑み。続けて英語で「4度目の受賞は本当に名誉なこと。また新たな夢がかなった」。その後ツイッターなどで「本当にハッピー。Rマドリードとポルトガル代表に感謝している。信じられない1年だった。Simmmmmmm(ゴール後の雄叫び表現)」と早朝に“生”の喜びを書き込んだ。

 「間違いなく自分のキャリアで最高の年」と表現した15~16年シーズン。欧州CLで16ゴールを挙げて4季連続5度目の得点王に輝き、Rマドリードの2年ぶり11度目の優勝に貢献した。今夏の欧州選手権では3ゴールを挙げ、主将としてポルトガル代表を初優勝に導いた。2冠達成が高く評価されて記者投票では745ポイントを獲得。昨年に最多5度目の受賞を果たしたアルゼンチン代表FWメッシ(バルセロナ)は2位316ポイントと、ライバルに大差をつけた文句なしの受賞だった。

 2年ぶりのクラブ世界王座に弾みがつく受賞だ。14年大会はモロッコ開催だったため、C・ロナウドが日本の公式戦でプレーするのはマンチェスターU時代に出場した08年大会以来8年ぶり。くしくも初めてバロンドールに輝いた年だった。当時23歳だった若手ウインガーはスーパースターに成長。31歳となっても肉体に衰えはなく、先月に36歳となる21年までクラブとの契約を延長した際には「これが最後の契約ではない。41歳までプレーしたい。もっとタイトルを獲りたいし、もっとゴールを決めたい」とさらなる野望を語った。

 08年大会準決勝ではG大阪を相手に頭でゴールを決めた。今大会初戦となる、15日の準決勝アメリカ戦で、日本のファンに“世界最高”のプレーを披露する。

 ◆クリスティアーノ・ロナウド 1985年2月5日、ポルトガル・マデイラ島生まれの31歳。96年に11歳で母国の名門スポルティングの下部組織に加入し、02年に17歳でトップチーム昇格。03年に移籍金1244万ポンド(当時約17億円)でマンチェスターUに加入し、3度のリーグ優勝、08年欧州CL優勝に貢献。09年に当時史上最高の移籍金9400万ユーロ(当時約126億円)でRマドリードに加入し14、16年と欧州CL制覇。リーグ270得点、公式戦376得点ともにクラブ歴代最多。ポルトガル代表では通算136試合68得点でともに同代表最多。1メートル85、80キロ。利き足は右。

 ▽バロンドール フランス語で「黄金のボール」を意味し、56年にフランス・フットボール誌が欧州最優秀選手に贈られる賞として創設。欧州を中心に選ばれた173人のサッカー記者の投票によって決まり、最も権威ある賞とされる。95年から欧州国籍外選手にも対象を広げ、07年から世界最優秀選手賞に変更された。91年創設のFIFA最優秀選手賞と10年から統合されていたが、昨年限りで提携を解消した。

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