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鹿島・岩政 李封じで代表復帰だ!

[ 2010年3月9日 06:00 ]

試合会場の全州W杯スタジアムで最終調整するDF岩政

 鹿島は9日、ACL1次リーグF組第2戦で昨季Kリーグ王者の全北(韓国)と対戦する。DF岩政大樹(28)は、2月の東アジア選手権で1―3で敗れた韓国代表のFW李東国=イ・ドングク=(30)とのリベンジマッチに意欲満々。3日のアジア杯予選バーレーン戦の日本代表メンバーから外れた岩政が、李東国封じで代表復帰をアピールする。

 日韓王者同士によるACL1次リーグ突破を占う大一番を前に、岩政が自らを奮い立たせた。
 「(李東国に対する)意識はもちろんある。自分がそういうところ(1対1)でも勝たなきゃいけない。そこで負けているようじゃ駄目」
 東アジア選手権の韓国戦ではDF闘莉王の退場を受けて後半開始から出場。李東国が途中交代するまでの17分間マッチアップし、後半開始直後にクロスバー直撃のシュートを打たれるなど、失点こそなかったが連係不足からピンチを招いた。李東国は3日のコートジボワールとの親善試合(○2―0)でも先制点を決めるなど、1メートル87の長身を生かした攻撃力が脅威であることは間違いない。
 その李東国を封じることが代表復帰へのアピールにもなる。今年1月には大相撲の横綱・白鵬の出稽古を見学。白鵬の重心が低く、体の軸がぶれない動きをプレーに取り入れてきた。国内では1メートル87の岩政と同等の体格の選手は少ないが、同じ身長の李東国とのマッチアップは自身の取り組みの成果を試すチャンスでもある。
 鹿島は韓国代表DF李正秀が右足首を痛めて遠征メンバーから外れ、代役の伊野波も5日に右足首をひねって6日の浦和戦には痛み止めを飲んで出場。この日は練習を回避して治療に専念している状況なだけに、岩政にかかる期待は大きい。
 李東国は6日の済州とのリーグ戦を欠場して鹿島戦に備えるなど、万全を期している。「この試合がこの予選を左右する試合になりそうですね。勝てば1位通過が見えてくる」と岩政。李東国とのマッチアップを制することがチームの勝利はもちろん、代表復帰への道も切り開くことになる。

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2010年3月9日のニュース