【G1馬券顛末記 スプリンターズS】オサム “らしくない”勝負馬券も…ゴール前の悪夢

[ 2019年9月29日 16:55 ]

<スプリンターズS>タワーオブロンドン(8)がモズスーパーフレア(7)を一気に差し切って1着。ダノンスマッシュ(2)は3着(撮影・篠原岳夫)
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 その刹那(せつな)、目の前が真っ暗になった。“こんな時間にもう夕暮れ?”と思ったほどだった。

 スプリンターズSは阪神競馬場のターフビジョンで観戦した。“裏メイン”の11R・ポートアイランドSの取材を任されていた。

 勝負馬券は穴記者として“らしくない”◎モズスーパーフレア(3番人気)。○ダノンスマッシュへの本線は実績、展開、取材の感触からも“鉄板”に思えた。そこに決して大金ではないが、子供2人を抱える妻帯者が現時点で出せるカネをまとめて投下。3連単もこのラインを中心に買いまくった。

 タワーオブロンドンに関しては夏場をハードに戦って来た臨戦過程(セントウルSのレコード勝ちも含めて)から、むしろ“消せる”と判断。凡走どころか、大敗もありうると。この馬を“消す”ことが今回、スプリンターズSの個人的なテーマだった。

 が、結果は周知の通り。モズスーパーフレアが行き切れた時点で“勝負あり”と思ったが、そんな簡単なワケがない。

 直線、迫り来るタワーオブロンドンの巨体に血の気が引いた。ド派手な顔の流星に表れるその威圧感。詰め寄られ、交わされた瞬間、54歳のおっさんがその場に崩れ落ち、座り込みそうだった。

 外国産馬モズスーパーフレアには規格外のスピードを自認していたが、同じ外国産馬タワーオブロンドンも常識の範ちゅうに収まらない化け物だった。

 普段、競馬場の帰りは一杯やって帰路につきたい気持ちになるが、この日ばかりは早く床に就きたい心境だった。恐らく今夜は同じゴール前の悪夢を見て、また魘(うな)されるのだろう。 
 (9月29日、大阪本社・オサム@阪神競馬場) 

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