【G1顛末記】オサム 予想は当たったがレーンに負けた

[ 2019年6月23日 17:33 ]

<阪神11R・宝塚記念>リスグラシューの鞍上でガッツポーズするレーン騎手(撮影・長嶋 久樹)
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 こんなのあり!? 宝塚記念を的中させながら、恥ずかしさに苛(さいな)まれた。記者仲間に「当たってるやん!!」と肩を叩かれながらもその場から逃げたいような、居心地の悪さを感じながら原稿を書いた。

 予想はリスグラシューから◎△△で3連単万馬券的中。が、本紙企画の馬券プレゼント的には最悪だった。3連単の買い目を絞り、馬連もメリハリを付けたため、読者に提供できた馬券は970円配当の馬連を500円のみ。いわゆる“トリガミ”ってやつ。いくらになるか悲しくて計算する気にもなれなかった。

 予想の“鍵”とした展開の読みも大ハズレ。まさかリスグラシューが大外枠から2番手に付けるなんて誰が考える? 大胆過ぎるやろ!! 事実、「これでいいのか?」と半信半疑で見守っていたのだ。

 逃げるキセキを巡ってアルアイン、クリンチャー、スワーヴリチャードあたりが果敢に負かしに動き、結果的にリスグラシューの追い込みがハマる。そう考えた。が、25歳の若き天才ダミアン・レーンには常識など無用だった。

 もちろんこれまでのリスグラシューの競馬スタイルは熟知している。知っていながら、あれだけ大胆に動けるのが天才と言われるゆえんだろう。

 予想は辛うじて当たったがレーンに完敗。そんな苦い気分で開催最後の阪神競馬場を後にした。(6月23日、大阪本社・オサム@阪神競馬場) 

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2019年6月23日のニュース