【南武特別】オジュウ平地連勝!有馬記念へ前進 JC参戦も

[ 2018年11月4日 05:30 ]

<東京9R・南武特別>レースを制したオジュウチョウサン(右端)(撮影・郡司 修)
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 障害界の絶対王者オジュウチョウサン(牡7=和田正)が、3日の東京9R南武特別(3歳上1000万下、芝2400メートル)を快勝。7月7日の開成山特別(福島)に続く連勝で平地2勝目を飾った。クラスが上がった今回は3番人気だったが、1番人気馬を封じての快勝で、目標に掲げる有馬記念(12月23日、中山)出走へ大きく前進。長山尚義オーナー(73)は、有馬参戦を前に重賞に挑戦するプランも明かした。

 G1並みの大歓声が場内を包む中、3番手で直線を迎えたオジュウチョウサン。武豊が満を持して馬場の中央に持ち出すと歓声はひときわ大きくなった。残り200メートルで先頭に立ったオジュウは外から来た1番人気ブラックプラチナムに差させず半馬身差をつけゴール。

 「道中折り合って、最後もしっかり脚を使ってくれた」。安どの表情で振り返った武豊。満面の笑みで出迎えた長山オーナーは「もう少し(後続を)離すと思った」と、おどけながら「さすがは世界の武豊。盛り上がりも凄かった。もう僕の馬じゃなくファンの馬だからね。(平地出走について)あれやこれや言う人も少なくなるかな」と喜んだ。

 今後について、長山オーナーは「有馬の前にもう1回使います。候補は2つ」と明言。スポニチ賞ステイヤーズS(12月1日、中山)が視野に入っていることは否定せず「もっと大きいレースもあるからね」と、ジャパンC(25日、東京)挑戦もにおわせた。「目標は有馬で変わりない。そのために一番いいスケジュールを考えたい。武さんの都合もあるから」と語った。

 この日は、TBSのドキュメンタリー番組「バースデイ」のクルーがオジュウ陣営に密着。また場内に設けられたグッズの特設ワゴンには、前回の福島同様に長蛇の列と、オジュウの挑戦は社会現象となっている。「何よりファンに喜んでほしいし、僕自身も夢とロマンを追い掛けたい。有馬はぜひファン投票1位で」と長山オーナー。競馬界のスーパースターへの夢物語は既に、現実のものとなりつつある。

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2018年11月4日のニュース