田中哲司主演舞台が話題 実在しそうな人間模様に劇場に一体感も 13日に配信が決定

[ 2024年3月11日 12:00 ]

田中哲司(中央)主演の舞台「ボイラーマン」の1場面
Photo By 提供写真

 俳優の田中哲司(58)が主演する舞台「ボイラーマン」が演劇ファンの間で話題を集めている。ゴミの分別ができない若者、路上喫煙者など、観客自身の身近にいそうな人物たちが、感情をぶつけ合う様子は、人ごとではないリアルさに満ちている。

 舞台は20日まで、下北沢の本多劇場で上演中。田中は中年男を演じている。道に迷い途方に暮れた路地裏で、ふと足を止めタバコに火を付けたことをきっかけに、普段なら関わり合うこともなく、すれ違う人間たちと、濃密な時間を過ごしていく。

 分からないのは一歩踏み出す方向ではなく、人生の向かう先なのではないだろうか--。タバコの香りが広がる劇場の中では、不思議な一体感も生まれている。

 嫉妬深い恋人に悩まされる喪服姿のヒロインは安達祐実。破天荒なキャバ嬢役に、元乃木坂46の樋口日奈。徘徊(はいかい)老人を、でんでんが務めている。

 観劇後、SNSなどに投稿された声の多さに応え、13日午後6時上演の回を生配信することが緊急決定。オンライン視聴のチケットは演劇サイト「観劇三昧」で4000円で販売されている。

 「攻めの演技を心がけて挑みたい」と意気込む田中は「好きな台詞は『8位の人です』と我々のおでん』です」と注目ポイントを説明。樋口は「自分が抱くイメージを『逸脱すること』、新鮮な気持ちで舞台の上に立ち『実存すること』を大切に臨みたい」と力を込めている。

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