元漫才師の若井ぼん、今は日本最高齢レゲエアーティスト 12日に新曲リリース「余生、楽しく生きよう」

[ 2023年12月5日 00:00 ]

12日に新曲「Wonderful Life」をリリースする「James Bong」(ジェームス ボン)こと若井ぼん
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 自称、日本最高齢のレゲエアーティスト「James Bong(ジェームス ボン」こと若井ぼん(79)が12日に新曲「Wonderful Life」をリリース配信。本紙取材に「高齢者応援健康ソング。高齢の方もすぐに踊れる。余生を楽しく生きていきましょう」と意気込みを語った。

 70年代、「若井ぼん・はやと」としてギャグ「しっつれいしました~」などで人気を博した、ぼん。「上方漫才大賞」の新人賞、奨励賞を受賞したが、所属していた松竹の「舞台が閉館した」との理由をきっかけに85年にコンビを解散した。

 その1年前の84年、ニューヨーク在住の実兄の紹介で、ジャマイカの“紅白歌合戦”ともいえる国民的音楽フェス「レゲエ・サンスプラッシュ」に日本人として初参戦。陽気なカリブ海のレゲエサウンドに「河内音頭」をコラボさせたパフォーマンスが地元だけでなく、世界中のレゲエファンに大ウケした。

 「とにかく気持ちよかった。日本語だったけど、言葉は関係なかった。リズムとか音感とか。韻も踏んでいたし、日本の着物に赤、黄、緑の鉢巻きで。着物のお尻をまくって、赤いパンツを見せるコミカルなところもウケました」と懐かしそうに振り返った。同年に「商売繁盛じゃ笹持ってレゲエ レゲエ河内・鉄砲節/商売繁盛じゃ笹持ってDUB」をリリース。今回、98年のコミックソング「HO―DARAKE」「なにわDEラップ」以来の個人でのリリースとなる。

 ヒップホップ、ラッパーとして活動する息子のRickeyの勧めで2年前からX(旧ツイッター)やTikTok、インスタグラムなどSNSでレゲエなどの発信を始めた。今回の新曲も息子の勧めから。ももクロの作詞で知られる餓鬼レンジャーYOSHIが作詞を担当し、Creepy Nutsの「R―指定」を作ったDJ FUKUが作曲。“高齢者あるある”も盛り込まれたコミカルな歌詞に、レゲエの心地よいリズムがピッタリな1曲となっている。

 ミュージックビデオは、ジャズ歌手・森川七月の振り付けで70歳超の素人女性9人がバックで踊る。「見ても楽しいし、高齢者の方でもすぐに覚えて踊れます。レゲエダンスがラジオ体操の代わりになれば」。息子のRickeyらも「今回のリリースが演芸に戻るキッカケになれば」と後押しする。

 来年2月に関西演芸協会のイベントで70年代に「はな寛太・いま寛大」として活躍した、いま寛大(76)と漫才を披露する。芸歴は60年を超えているがコンビとしては駆け出し?「M―1、出られるなら、それもおもしろいね」と若井。レゲエと漫才の“二刀流”も視野に、80歳の傘寿を迎える24年が再びブレイクの年となるかも!?

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2023年12月4日のニュース