「VIVANT」ついに完走 福澤監督、感無量「僕の冒険の始まり」 ラストに余韻…続編は「皆さん次第」

[ 2023年9月17日 22:16 ]

日曜劇場「VIVANT」キービジュアル(C)TBS
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 俳優の堺雅人(49)が主演を務める今夏最大の話題作、TBS日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(日曜後9・00)は17日、79分スペシャルで最終回(第10話)を迎えた。この日、東京・豊洲の劇場「IHIステージアラウンド東京」でファンミーティングが開催され、同局・福澤克雄監督が登場し、多くのファンとともに最終回の放送を見守った。旋風を巻き起こした大作はついに完結するも、最後のシーンには“意味深”な映像が…。続編もあり得るような、余韻の残るラストだった。福澤監督は、ファンミーティングの中で「続編は皆さん次第」と、可能性に言及した。

 「VIVANT」は、「半沢直樹」「下町ロケット」シリーズなどドラマ史に残る大ヒット作を生み続ける同局・福澤克雄監督が原作を初考案したオリジナルドラマ。来年定年を迎える福澤監督の“集大成”とも言われる同作だが、続編を期待する声が多く上がっている。福澤監督は、今後について「私は定年ですが…まあ、まだ続けます」と、ファンミーティングの中で宣言。「VIVANT」の続編については「正直、3部作くらいまで考えてる」と語り、「次回作は、皆さん次第」と笑みを浮かべていた。

 その言葉通り、ラストは“含み”のある内容だった。全てを終え、薫(二階堂ふみ)と抱き合う乃木。そこへ、別人格“F”が「おいおいおい、いいところ悪いけどよ、憂助。そろそろ見た方がいいんじゃないの?」と語りかける。目を見開くと、そこには別班の連絡手段である赤い“別班饅頭”が置かれている…というところで、物語は幕を閉じた。

 福澤監督は、同作について「今の心境は、本当に良かったかなと。怖かったんですよ。今回、TBSが“行こう!”という感じで作らせていただいたのですが、普通につくってもダメだなと。ドラマの転換期にしたいな…と。ずっと思ってきたのですが、日本のドラマは“国内向け”につくっているんですね。どれだけ国内の人に見てもらえるか。人口が1億2千万人いますから、ヒットすればどうにか儲かるシステムになっていましたが、そろそろ外(世界)に出て行かないといかんかな…という気持ちがありました。何か転換期になるものを、と思っていました」と、この作品に込めた本音を口に。「人生を懸けた」と熱意を込めた。

 そんな中で、放送毎にX(旧ツイッター)日本トレンド1位を獲得、動画配信サービス「TVer」リアルタイム配信における最大分間視聴数がドラマ歴代首位を記録するなど、歴史的な大ヒットとなった。

 福澤監督は「皆さんほんとにありがとうございました。僕は助かりましたよ。皆さんのおかげで」と安どの表情を浮かべ「本当に心配でしょうがなかったのですが、どうにかこうにか、熱狂できるようなドラマが出来て、本当に良かったと思います」と吐露。

 「『冒険の始まり』というタイトルが出ていますけれども、実際の話、僕の冒険の始まりでした。新しいことに挑戦して、こうして成果が出て、本当に嬉しく思います。自分のことばっか言って申し訳ございません。結構プレッシャーだったんですよ」と漏らし、「みなさんに喜んでいただいて、本当にこれ以上に嬉しいことはございません」と感無量の表情を浮かべた。

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