76歳レジェンド声優・神谷明 自らの声に導かれ、導く存在に 予想外の天職「声の魅力発見してもらえた」
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【俺の顔】レジェンド声優の神谷明(76)は、百面相ではなく“百面声”とでも言えばいいのか。北斗の拳、キン肉マン、シティーハンターなど、顔となる役を演じた作品は枚挙にいとまがない。多くの当たり役でアニメファンの心をつかんできた。後輩の活躍を喜びつつ、今も命を吹き込み続けている。(伊藤 尚平)
「30歳を過ぎて“可愛い”と言われて、うれしいよりも戸惑いでしたね」。人気に火が付いたのは、70年代後半からの第2次声優ブームの頃。当時は首元までの長髪だった。「デパートの屋上でイベントをすると何百人も集まってくれて。サインをしてると、僕のことを知らない人が不思議そうな顔をして通り過ぎていく。面白かったですよ」
今もその可愛さは残したまま、目立つ金髪に柔和な笑顔。「ほぉあたあ~!」と「北斗の拳」のケンシロウの決めゼリフを聞くと、その声量に驚かされる。まだまだ若々しい現役のレジェンドだ。
元々は役者志望。高校で演劇部に所属し「声が良い」と褒められて俳優を目指した。「演じることが大好きで、その思いだけで食えると思ってたんですよ。恐ろしいことに」。アマチュア劇団を経て、1970年にプロの道へ。この時に選んだ劇団が「テアトル・エコー」だったことが将来を決定づけた。
熊倉一雄さん、山田康雄さん、納谷悟朗さん。声優として活躍する先輩が多数いた。「役名で言えばアッコちゃんもサリーもハイジもいて、お仕事のひとつとして声優の仕事があった。先輩たちが敷いてくれたレールの上に乗せていただいたら、ここまで来ちゃったという感じ。劇団選びを間違ってたら、今どこにいたか分からない。役者では30歳まで持たなかったんじゃないかな」
思いもしなかった天職だった。「自分では気づかない声の魅力を発見してもらえた。美少年の役をもらうなんて考えもしなかった」。最初は二枚目の役が中心。その後「うる星やつら」の面堂終太郎役でおちゃめな二枚目を演じて、三枚目の役への道が開けた。「元々役者として喜劇がやりたかったのでうれしかったんです」
80年代はまさにスターダムを駆け上った。「キン肉マン」のキン肉マン、「北斗の拳」のケンシロウ。そして「僕の集大成の役」と言うのが、87年に出合った「シティーハンター」の冴羽リョウだ。
「冴羽リョウにはそれまでやってきた演技を全部入れたんです。渋いところはケンシロウで、アホなところはキン肉マン。“もっこり”の性格はリョウちゃんそのものですし。キャパシティーが広い役で、全てを注ぎ込んだら受け入れてもらえた」。シリアスな二枚目、おふざけの三枚目、そこにスケベな性格を融合した究極の役だった。
9日に最新作「劇場版シティーハンター 天使の涙」が公開。冴羽リョウは最も長い付き合いの役だ。「演劇の道に入った時からすれば考えられないです。この年齢まで現役でやらせてもらえるなんて」
いくつかの声優ブームを経て、声優人気は一過性のものではなくなった。歌手としてアリーナを満席にし、バラエティーで笑いを取り、ドラマや舞台に主演するのも当たり前だ。かつての「職人」のような印象はない。その原型を若い頃からつくってきたと言っても過言ではない。「ラジオ、歌、コンサート、テレビ。僕個人に制約はなかったので、要求されたら喜んでやりました」と懐かしむ。
「後輩たちがどんどん外に出て、なおかつここ十数年でレベルが格段に上がった。一般のミュージカルの主役クラスをやるようになった。だから、宮野真守くんとか三森すずこちゃんとか、僕とはレベルが違う。そういう意味で、もし先鞭(せんべん)をつけたのであれば凄くうれしい。今の彼らを見て、やってきたことに誇りを持つと同時に、彼らにはもっと高みを目指してほしいと思う」
かつて先輩の敷いてくれたレールを歩んだように、後輩が神谷の背中を追いかけている。「この先どういう顔にまた巡り合うのかなっていう楽しみはあります。今の神谷明が演じられる役。とぼけた演技や老けた演技もできそうな気がしますから」。神谷が歩むレールにはまだ続きがある。
≪新作「劇場版シティーハンター」公開中 主要キャラ声優現役に“笑顔”≫ 4年ぶりの新作となった「劇場版シティーハンター 天使の涙」。冴羽リョウの原点に迫る物語で、公開初週の動員ランキングで首位を獲得した。「アフレコの前に映像を頂いたんですが、脚本も絵も音楽も素晴らしい。三拍子そろってるんですよ。作品に関わる皆さんの思いを感じた。だから最後の仕上げとして、声優は想像を超える演技をしなければいけないと思った」。神谷が「奇跡的」と言ったのは、主要キャラクターのオリジナル声優がみんな現役で活躍していること。「顔を合わせるとなんとも言えない感情になる。“またやれて良かったね”って」と笑った。
◇神谷 明(かみや・あきら)1946年(昭21)9月18日生まれ、横浜市出身の76歳。70年に声優デビュー。初主演作は73年の「バビル2世」。演じた役柄は「宇宙戦艦ヤマト」の加藤三郎、「ドカベン」の里中智、「名探偵コナン」の毛利小五郎(初代)など。79年からニッポン放送「神谷明のオールナイトニッポン」を担当し、声優として同番組初のパーソナリティーとなった。
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