21代目うたのおねえさん・小野あつこ 就任当初は「ずっと泣いてましたね」 克服のきっかけは…

[ 2023年7月23日 15:27 ]

“あつこお姉さん”として子どもたちに親しまれた小野あつこ
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 NHK・Eテレ「おかあさんといっしょ」で21代目「うたのおねえさん」の“あつこおねえさん”として子供たちに親しまれた小野あつこ(31)が22日放送のTOKYO MX「サバンナ高橋の、サウナの神さま」(隔週土曜後5・55~)にゲスト出演。就任当時の葛藤について語った。

 小野は2016年、東京音楽大学大学院を卒業と同時に「おかあさんといっしょ」の21代目うたのおねえさんに抜てきされた。6年にわたり、子供だけでなく親世代からも“あつこおねえさん”として親しまれ、22年に卒業した。

 大学では声楽を学び、児童館でアルバイトもやっていたという小野。MCの「サバンナ」高橋茂雄が「やってみてどうでした?歌のお姉さんって最初」と尋ねると、小野は「一応児童館で子供と関わっていたし、大学でも6年間声楽を勉強して来て、子供の時に私実際に『おかあさんといっしょ』の番組が大好きで、凄く見ていたので、その時見ていたおねえさんのように歌が歌えたらいいな、頑張るぞ!って張り切ってたんですけど。いざ、そういうふうに歌ってみようと思って歌っても、全然自分の理想の歌は歌えず。撃沈でしたね」と振り返った。

 高橋から「相当へこんでたんですか」と聞かれると、「ずっと泣いてましたね」と苦笑い。声楽とは「全然違いますね。全く違いますね」といい、「特にクラシックでも日本の歌曲っていうのがあるんですけど、それと子供の童謡っていうのも全然歌い方が違って」と話した。

 さらに「スタジオで歌う時っていうのは地声で子供たちにも届く大きさで、45人の子供に歌ってもらう。でもコンサートだとマイクが入るので、こうスピーカーから音が返ってくる。レコーディングだとまた違う、ヘッドフォンでってなると感覚がどれも違って。クラシックってホールとか響く場所で生で歌うんですけど、それも裏声で頭で響かせて歌うんですね」と説明すると、「だから全然今までやってきたことが、スタジオでもレコーディングスタジオでもコンサートでも生かせないっていうか、感覚が全部違うものだったので。私は何をやっているんだろうってずーっと」と戸惑いがあったと明かした。

 そんな時、うまく歌う事以上に大切なことをある人との出会いで気づかされたという。「なんかこのままじゃいけないなあってずっと思っている時に、伝説のボイストレーナーって。ジャズシンガーの安ますみ先生っていう方なんですけれども、そこで一個殻が破けたというか、先生から頂いた言葉が。技術もそうなんですけど」と語った。

 21年に他界した安ますみさんからは「あなたは何のために歌っているの?全国の子供たちは、あなたたちの歌を聴いて育つんだよ。初めて知る言葉もあれば、覚えたての言葉をちゃんと歌で伝えるっていう義務がある。そんな落ち込んでる暇はないでしょ」と言われたとし、「子供たちに何を届けたいのか。やっぱり歌って楽しいよねっていうことを、歌ってる私たちが感じながら届けないと。何のために歌ってるの?って言われた時に」感じたとした。

 すると「ある時から“ちょっと歌変わったよね”って言われれるようになって」と小野。「なんかこう『チューリップ』とか歌ってても、あか、しろ、きいろっていうのを歌で、色を表現」することができるようになったという。「あかっていうのはパッとした赤、しろっていうのは清らかな白、きいろはちょっと温かみのある黄色とかっていうふうに」と説明した。

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