市川猿之助 警察施設で本格聴取 両親死亡の経緯など当時の詳細な状況を

[ 2023年5月25日 04:00 ]

市川猿之助
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 歌舞伎俳優の市川猿之助(47)が東京都目黒区の自宅で倒れているのが見つかり、両親が死亡したことを巡り、警視庁が24日、猿之助から事情聴取していることが捜査関係者への取材で分かった。両親の死亡の経緯など、当時の状況を詳しく聴いている。18日の救急搬送時にも事情を聴いていたが、今回は警察施設に呼び、本格的に聴取している。

 猿之助は「17日に死んで生まれ変わろうと家族で話し、両親が睡眠薬を飲んだ」という趣旨の説明をしていた。猿之助は翌19日に搬送先の病院を退院し、都内の別の病院に転院していた。

 猿之助と歌舞伎俳優で父の市川段四郎さん(76)と母の喜熨斗(きのし)延子さん(75)が3人で心中を図った可能性があり、両親が死亡。司法解剖の結果、死因は向精神薬中毒の疑いがある。

 一方で、両親が飲んだ薬は、猿之助が所持していた睡眠導入剤だったと、きょう25日発売の週刊文春と週刊新潮が報じている。猿之助が病院で処方してもらったもので、医師の処方通りに服用していなかったとみられ、数多くため込んでいたという。17日に「家族会議」をしたという猿之助と両親は、薬を飲んで死のうという結論に至ったもよう。倒れている状態で発見された猿之助もこの薬を飲んだとみられ、3人とも嘔吐(おうと)した状態で見つかった。

 報道通りに猿之助が持っていた薬を両親が飲み自殺を図った場合、猿之助は罪に問われるのか。元東京地検検事でレイ法律事務所の西山晴基弁護士は「両親が自らの意思で薬物を服用した場合、それを見ていただけの人は罪にはならない」と解説。一方、手助けしていたら自殺幇助(ほうじょ)罪、自殺の意思がない両親をそそのかすなどしたら自殺教唆罪になり得るとし、いずれも量刑は6月以上7年以下の懲役または禁錮とした。

 警視庁は猿之助への聴取を経て立件するのか、慎重に捜査を進めている。


 ○…NHKはこの日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、猿之助の出演番組について「総合的な判断で、予定していた再放送を止めているものがある」と説明した。まだ未発表だったため、番組名については明かしていない。猿之助は過去に大河ドラマ「風林火山」や「鎌倉殿の13人」などに出演していた。現在、配信サービス「NHKオンデマンド」では過去の番組が見られる状態になっているが、今後の取り扱いについて担当者は「現段階で決まっていることはありません」とした。

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