NHK大阪・林局長が改めて謝罪「文化財保護徹底する」朝ドラロケで重要文化財・百済寺本堂の一部を破損

定例会見に臨むNHK大阪放送局・林理恵局長
Photo By スポニチ

　NHK大阪放送局は25日、定例の局長会見を開き、4月25日付で着任した林理恵局長が出席。その中で、今秋放送開始予定の連続テレビ小説「ブギウギ」のロケで、滋賀県東近江市内にある国の重要文化財・百済寺で本堂の一部を破損した件について「貴重な文化財を破損したことを改めてお詫び申し上げたいと思います」とた。

　同件のあった4月25日は雨天のため、当初の撮影を変更。百済寺の許可を得て、出演者が本堂外側のぬれ縁の上でダンスの練習をする場面のリハーサルを行っていた。その際に、ぬれ縁の床板を支えていた木材が破損したという。

　「関係機関と連絡を取りながら、修復など適切に対応していきたい」と林局長。「重要文化財に関わる取材、制作は多いが、細心の注意を払うことなど改めて文化財保護の徹底するように」と全国の放送局へも発信。「現在、お寺、関係する自治体でどのような修理をするのか、どれぐらいの費用がかかるのか検討されている段階」と橋爪尚泰副局長は説明した。

　番組の当該シーンについては、百済寺側から「お寺で予定していたロケですが、お寺側でぜひやってほしいという希望がありました。改めて（同寺で）やりたいと思います。ぬれ縁でなく、安全な場所で」と橋爪副局長は語った。

　また、ジャニーズ事務所の創業者で19年に死去したジャニー喜多川氏による性加害問題について「NHKとしてはまずジャニーズ事務所の示した対応策が実行されているかどうかを含めて、推移を見守りながら適切に対応しようと思います」とし、ジャニーズ所属タレントの出演については「出演者の選定については、番組の内容に合わせてふさわしい人を起用していきます」と語った。