松竹新喜劇代表勇退の渋谷天外「若い人が引っ張っていってもらわんと」新体制にエール

[ 2023年3月1日 16:03 ]

松竹新喜劇のバトンを若手に手渡す渋谷天外(左)と今後を背負う(前列左から)藤山扇治郎、曽我廼家桃太郎、(後列左から)曽我廼家一蝶、渋谷天笑、曽我廼家いろは                               
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 松竹新喜劇代表を勇退する渋谷天外(68)、若手代表の藤山扇治郎(36)らが1日、大阪市内で「松竹新喜劇 五月新緑公演」(大阪松竹座、5月13~25日)の製作発表に出席した。

 今後は扇治郎、渋谷天笑(39)、曽我廼家一蝶(41)ら5人を軸にした新体制に。藤山寛美亡き後、劇団をリードしてきた天外は「私も来年70歳。いいかげん、若い人が引っ張っていってもらわんと」と笑いながら「劇団をやめるわけではないので、彼らのケツをひっぱたきます。5人でケンカして、皆が座長のつもりで先輩にもバンバンやり合ってほしい」とエールを送った。

 扇治郎は「劇団のおかげで祖父(寛美)も生きてきて。そんな重い責任は、まだまだ持てないけど、天外さんに安心してもらえるよう5人で力を合わせて精進していきたい」と力を込めた。

 大分県出身の天笑は「親がすごく喜んでます。でも、僕ら世代で松竹新喜劇を知らない人も多いので、テレビで売れて松竹新喜劇につながるように」と向上心をのぞかせた。

 最年長の一蝶も「3本の矢ならぬ5本の矢で」と話し、唯一の女性・曽我廼家いろは(31)は「若手ならではのパワーを伝えたい」。曽我廼家桃太郎(37)は「時代が変わる時は凄いうねりが起こる。僕らにしかできない芝居を」と鼻息を荒くした。公演は名作「花ざくろ」に43年ぶりの上演となる「三味線に惚れたはなし」の2本立て。

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2023年3月1日のニュース