人気漫画「創世のタイガ」出版社の壁越え「アニマル」で再開

[ 2023年3月1日 13:51 ]

「ヤングアニマル」7号での掲載が発表された「創世のタイガ」(C)森恒二/白泉社
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 人気漫画家・森恒二氏の人気作「創世のタイガ」が、24日発売の漫画誌で白泉社「ヤングアニマル」7号から連載される。これまで講談社「イブニング」で連載されていたが、同誌が2月28日発売号で休刊となったのに伴い、出版社の垣根を越えた移籍という形がとられた。

 主人公タイガが、大学のゼミ仲間と訪れたオーストラリアで洞窟の崩壊に巻き込まれ、なんとか脱出したその先は、マンモスなど巨大ほ乳類が支配する太古の世界だったという物語。

 森氏は「第2部をヤングアニマルにて再開できる事をうれしく思います。後押ししていただいた読者の皆さま、関係者の皆さまには感謝しきれないという思いがあります。本当にありがとうございます!」などとコメントした。2021年に急性大動脈解離で急逝した「ベルセルク」の漫画家・三浦建太郎氏の親友。「創世のタイガ」は三浦氏も協力し、題名も同氏が名付けた作品といい「いろいろな思い入れがある作品だという事もあり、中途半端にならないようしっかり物語の最後まで描き切りたいと思います!」と意気込みを示した。

 森氏は、三浦氏亡き後の「ベルセルク」の監修を務め、同誌での連載継続に協力している。同作は1989年から始まり、世界的に人気のダークファンタジーの名作。森氏は、生前の三浦氏から完結までの構想を聞かされていたという。

 三浦氏とともに「ヤングアニマル」を長く支えてきた漫画家の一人。連続ドラマ化もされた「ホーリーランド」や「自殺島」「無法島」などの作品を発表してきた。繊細な若者が理不尽な暴力に立ち向かい、自身の内面と向き合う中で経験する成長や葛藤を描く作風などで人気を得ている。

 「創世のタイガ」は今年1月24日発売の「イブニング」4号で第一部最終回が掲載され、その後の展開が注目されていた。単行本の最新11巻が講談社から発売される。「ヤングアニマル」で7号から9・10合併号まで掲載され、その後は「増刊ヤングアニマルZERO」で掲載される予定という。

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2023年3月1日のニュース