俳優トム・サイズモアの親族が“生命の終焉”を選択 脳動脈瘤で倒れて意識は戻らず

[ 2023年3月1日 09:14 ]

脳動脈瘤で入院しているトム・サイズモア(AP)
Photo By スポニチ

 18日に心臓発作と脳動脈瘤でロサンゼルスの病院に緊急搬送された俳優のトム・サイズモア(61)の親族が、自然死や尊厳死に相当する“生命の終焉(しゅうえん)”を選択する決断に至ったとAP通信が報じた。

 サイズモアのマネジャーを務めるチャールズ・ラーゴ氏が「医師から回復の望みはないと知らされ、命を終えることを勧められました」という親族のコメントを発表したもので、1日に再度、決断した内容などが公表されるもよう。集中治療室にいるサイズモアは依然として意識が戻らず重体のままで、コメントの内容からは延命措置を取りやめる意思を固めた苦渋の決断がうかがえる。

 サイズモアは1989年に、オリバー・ストーン監督(76)の「7月4日に生まれて」でデビューし、同監督の「ナチュラル・ボーン・キラーズ」にも出演。「プライベート・ライアン」や「ブラックホーク・ダウン」では軍人役を演じていた。

 家族はパートナーのジェネール・マッキンタイアさんと17歳になる双子の息子。カリフォルニア州では1976年にリビング・ウィル(人生の最終段階における医療やケアについての生前の意思表明)を条件にして“消極的安楽死”を認める自然死法、2015年には終末期の患者に対する医師の「自殺ほう助」を合法化する終末期選択法(尊厳死法)が成立している。

続きを表示

2023年3月1日のニュース