声優・飯塚昭三さん死去 「ハカイダー」、「超人バロム・1」ドルゲ役…悪役ボスキャラ長年担当

[ 2023年3月1日 04:43 ]

15日に死去した飯塚昭三さん
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 特撮ドラマ「人造人間キカイダー」のハカイダー役などで知られる声優の飯塚昭三(いいづか・しょうぞう)さんが15日、急性心不全のため東京都内の病院で死去した。89歳。東京都出身。葬儀は近親者で行った。

 関係者によると、昨年末まで所属事務所「シグマ・セブン」の養成所の講師を担当。最近は体調を崩し、仕事を控えていたという。昨年12月のディズニープラス「カールじいさんの空飛ぶ家」の収録が声優としての最後の仕事となった。

 1952年に日大芸術学部に入学。東映制作の特撮ドラマ「超人バロム・1」のドルゲ役や「宇宙刑事ギャバン」のドン・ホラー役など悪のボスや怪人役を長年にわたり演じており、「50年間も地球征服を企てた男」と呼ばれた。

 福島県で幼少期を過ごしたこともあり、東日本大震災でチャリティーサイン会を行うなどボランティア活動に従事。周囲には「地球を脅かした罪滅ぼしでボランティアをやっている」と話していたという。人気アニメ作品でも活躍しており「機動戦士ガンダム」のリュウ・ホセイ役、「世紀末救世主伝説 北斗の拳」の山のフドウ役、「忍たま乱太郎」の稗田八方斎役などを務めた。

 ≪低く渋い声が持ち味≫

 飯塚 昭三(いいづか・しょうぞう)1933年(昭8)5月23日生まれ、東京都出身。日大卒業後に俳優として活動。低く渋い声が持ち味で、88年の「シグマ・セブン」設立時から同社に所属。22年3月に「東京アニメアワードフェスティバル2022」で「アニメ功労部門賞」受賞。

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