重度の肺炎で緊急入院していた「頭脳警察」PANTA 一時危篤状態も症状落ち着き一般病棟へ

[ 2023年2月21日 15:17 ]

「頭脳警察」ボーカルのPANTA(頭脳警察公式サイトから)
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 重度の肺炎で緊急入院していたロックバンド「頭脳警察」のボーカル、ギターを務めるPANTA(72)が病状が落ち着き、HCU(高度治療室)から一般病棟に移ったことを21日、バンドの公式ツイッターが報告した。

 「PANTA緊急入院、2月6日夕刊フジ・ロック中止ではファンの皆様に大変ご心配をおかけいたしました」と謝罪。「一時、危篤状態でありましたPANTAですが症状が落ち着き本日、HCUから一般病棟に移ることができました」と報告。「皆様の応援の賜物です。ライブ活動復帰を目標にさらにがんばります!」と記した。

 バンドは3日、PANTAの体調急変による2月6日渋谷duo MUSIC EXCHANGEのライブの中止を発表。「PANTAが緊急入院したため、中止となりました。本来、シーナ&ロケッツとの対バンとして組まれた企画でした」とし、1月29日に膵臓(すいぞう)がんのため亡くなったギタリストでミュージシャン・鮎川誠さんのロックバンド「シーナ&ロケッツ」と対バンが予定されていたという。鮎川さんの訃報を受けて、「頭脳警察」のワンマンに切り替えて実施される予定だったが、「1日に体調が急変。緊急搬送のうえ、入院となりました。医師の診断の結果、重症の肺炎と判明。本人は6日のライブ決行を切望しておりましたが医師よりドクターストップがかかりました」と断腸の思いで中止を決断した経緯が記載された。

 また、PANTAは2021年9月に体調を崩し、精密検査の上、肺がんと診断されていたという。「その後、病名は伏せて長期療養を続け、昨年6月には病状も安定、ステージに復帰しました。しかし未だ完全な状態ではなく今後も療養が必要です」と報告。「現状、最善の状態を提供くだっている医療機関の皆様のご協力により治療に専念しております。一日も早く活動を再開できるよう、当面は治療に専念させていただきたく何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。また、完全復帰をご期待し応援されていたファンの皆様、今回の公演を成功させるべくご尽力をいただいていた関係者の皆様に大変ご迷惑おかけいたしますことを心よりお詫び申し上げます」と記していた。

 PANTAは関東学院大在学中の1969年に頭脳警察を結成。過激なパフォーマンスや楽曲で注目を集め、以降解散と再結成を繰り返しながら19年に結成50年を迎えた。ソロとしては1989年に沢田研二、荻野目洋子やチェッカーズなどに楽曲を提供したことで知られる。

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2023年2月21日のニュース