古舘伊知郎 松田優作さんの死の直前に授かった夫婦生活の“金言”「そんなことまで言い置いてくれる」

[ 2023年1月7日 23:13 ]

古舘伊知郎アナウンサー
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 フリーアナウンサー古舘伊知郎(68)が、7日放送のBS日テレ「古舘伊知郎のいまさら昭和 愛すべき愛しき日々」(後7・00)にMCとして出演し、昭和の名優・松田優作さんとの思い出を語った。

 ゲストの「爆笑問題」とともに、昭和の懐かしい出来事を振り返る番組。古舘は1度、松田さんにインタビューしたことがあるという。トーク番組「オシャレ30・30」で、文学座の同期だった阿川泰子が古舘と司会を務めていたため、松田さんの出演がかなった。

 松田さんは89年11月にがんで死去。放送はその3カ月前だった。古舘は「縁ありし人のところを回るって言うじゃないですか?これから旅立つ人は。阿川さんはそのことを知らないから、“優作、久しぶり。何で出てくれたの?”って言うわけですよ。あどけなく。優作さんは“泰子に会いに来たんだよ”って感じで」と、2人のやりとりを明かした。

 当時の松田さんはがんも末期だったはずだが、古舘の目にはそんな様子には映らなかったという。「青のサングラスこそしていたけど、まったくやせてもいない、太ってもいない。かっこいい松田優作、アイコンそのものなんです」。当時はスタジオでたばこを吸いながらの収録だったが、「後で聞くと、楽屋では寝転んでいたらしいんですけど、そこで役者として演じ切るんですね」と驚きを口にした。

 当時の古舘は結婚したばかりで、夫婦関係の話を振ったところ、松田さんからは驚く言葉が返ってきたという。「夫婦ゲンカの話を振ったんです。“こらえ性がないから、すぐケンカしちゃう”と普通に雑談をしたら、“あんたね、古舘さんって言うの?役者以上に、家で演技しなきゃダメだよ?オンとオフ、逆だよ?俺なんか芝居とか、映画とかは70%くらい。家で100%演じないとうまくいかない”って。“役者になるのは家庭の方だから”って」。目からうろこの金言に、古舘は「そんなことまで、初めて会った人間に言い置いてくれるんですよ」と感謝しつつも、「全然守れてないですけど」と苦笑いしていた。

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2023年1月7日のニュース