西川美和監督 アカデミー4部門「ドライブ-」に刺激「作り手としても励み」/毎日映画コンクール

[ 2022年2月15日 18:54 ]

<第76回毎日映画コンクール表彰式>男優助演賞を受賞した仲野太賀の代理でトロフィーを受け取り笑顔を見せる西川美和監督(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 第76回毎日映画コンクールの表彰式が15日、東京・目黒区のめぐろパーシモンホールで開催され、「すばらしき世界」で日本映画優秀賞を受賞した西川美和監督(47)が、「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督(43)を祝福した。

 「ドライブ-」は日本映画大賞を、濱口監督も監督賞をそれぞれ受賞。受賞決定後には、同作がアカデミー賞の4部門にノミネートされたことが発表された。西川監督は「とてもおめでたいことだと思います」と祝福の言葉を送り、「広い世界で評価されて、光を浴びていくということが同じ作り手としても励みになります」とも話した。

 一方で、「あれもそんなに予算かかってないと思うですよね」ともつぶやいた。会場には笑いが漏れたが、西川監督は真剣な表情を崩さずに、「私たち、世界で作られている商業映画の中では、とんでもなく製作予算が低い中で、苦労しながら作品を作っているんですよ。よく海外映画祭に言っても、製作費を聞かれて答えると、どよめきが起こるくらい、日本の映画ってケタが1つ低い」と、日本映画の現状を指摘。その上で、濱口監督には「そういう中で、ああやって大きなアメリカの映画社会の中で評価されていくのには、苦労とか工夫があったかなと思う」とあらためて拍手を送った。

続きを表示

2022年2月15日のニュース