尾野真千子 初の女優主演賞に「とても…飲みたいです」/毎日映画コンクール

[ 2022年2月15日 17:27 ]

<第76回毎日映画コンクール表彰式>主演女優賞を受賞した尾野真千子(撮影・会津 智海)
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 第76回毎日映画コンクールの表彰式が15日、東京・目黒区のめぐろパーシモンホールで開催され、初の女優主演賞に輝いた尾野真千子(40)が登壇した。

 「茜色に焼かれる」(監督石井裕也)では、交通事故で夫を失ったシングルマザーの田中良子役。新型コロナやパワハラ、息子のいじめなど数々の困難に見舞われる中、風俗店で働くなど必死に前を向いて生きていく姿を、飾らずに演じた。鮮やかなブルーの衣装に身を包んで壇上に姿を現した尾野は、「『1人じゃなかったんだ。ここで1人で頑張ってるんじゃない。みんなで頑張っている』と思えた作品でした。今…とても…みんなと飲みたいです」と、ジョークで受賞の喜びを表現した。

 息子役の和田庵、風俗店の同僚役の片山友希も、そろってスポニチグランプリ新人賞を受賞。受賞の場には、2人が再登壇し、尾野と受賞を分かち合った。片山は撮影中、演技の“正解”が分からなくなってしまった時があったという。「尾野さんは何も言わずに、ただ待って下さったのがうれしかった。『もうちょっとこうした方がいいよ』というのがなかった。冷たく聞こえるかもしれないんですけど、ただ待ってくれているのがうれしかった」と感謝した。

 撮影を通じて成長していく片山の姿に、尾野は「お芝居って生まれてくるものじゃないですか?感じて生まれてくるもの。監督も待つ方なので、私なんかが言ったってしょうがないので、生まれてくるものを待ってた感じでした」と目を細めていた。

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