羽生の小学校時代の恩師 静かにエール「きっとまた勝てる」

[ 2018年12月22日 08:28 ]

将棋 第31期竜王戦7番勝負第7局 ( 2018年12月21日    山口県下関市 割ぽう旅館「春帆楼」 )

羽生のアルバム写真を見つめる八王子将棋クラブ席主の八木下征男さん。同クラブは今月限りで閉鎖となる
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 羽生が小学生時代に腕を磨き、今月限りで閉鎖される「八王子将棋クラブ」(東京都八王子市)席主の八木下征男さん(75)は「残念だけど、羽生さんならきっとまた勝てるでしょう」と静かにエールを送った。

 クラブ開業の翌1978年、羽生が小学2年で門を叩いた。6枚落ちから指導した八木下さんは、みるみる強くなる少年に「必ずプロになると思ったが、これだけの棋士になるとは」と振り返る。7冠達成後も毎年のようにクラブを訪れた羽生の背中を追い、阿久津主税八段(36)や中村太地七段(30)ら多くのプロが生まれた。

 八木下さんの高齢もあり、クラブは24日限りで41年の歴史に幕を下ろす。羽生は「八木下さんの決めたことなら」と静かに受け入れたという。八木下さんは「苦しい時期もあったけれど、羽生さんの活躍を励みにここまで続けてこられた」と深く感謝した。

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