74年初の球場ライブ 祭壇に大阪球場再現 22曲流れた“ラストコンサート”で4000人合掌

[ 2018年5月26日 05:30 ]

<西城秀樹さん・通夜>祭壇全景(撮影・尾崎 有希)
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 25日に東京・青山葬儀所で営まれた西城秀樹さんの通夜。祭壇は思い出の地の大阪球場をイメージして造られ、棺のそばにはマイクスタンドが設けられた。

 祭壇で再現された大阪球場は1974年、西城さんが日本のソロ歌手で初となる野球場での単独コンサートを開いた場所。83年まで10年間、毎年夏にコンサートを開催した思い出の地でもある。最期まで現役歌手を貫いた西城さんに「大阪球場でのラストコンサート」という舞台が用意された。

 流れているのは、ヒット曲「傷だらけのローラ」や「ギャランドゥ」、15年の最新曲「蜃気楼」まで22曲のメドレー。代表曲「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」では曲に合わせて「YMCA」と手振りをするファンも。青山葬儀所という“コンサート会場”はファン2500人の長蛇の列ができた。

 祭壇は緑色の花で球場の外野席をイメージ。飾られた赤やピンク、白いバラは観客。祭壇全体にちりばめられた白いLEDライトは、まるでペンライトのように点滅した。

 葬儀関係者は「ラストコンサートの発案は奥さま。歌を口ずさんで思い出に浸ってくれるファンが多かったので、秀樹さんも喜んでいると思います」と、美紀夫人(45)の思いを代弁した。

 胸まで開いた赤いシャツ姿の西城さんの遺影は今にも歌いだしそう。01年に宣伝用に撮影されたもので、美紀夫人が選んだ。マイクスタンドに立つのは愛用の白いマイク。遺影に向かって広がる白い花でスポットライトを表現し、華やかなステージとなった。

 関係者1500人と合わせて4000人が参加した「ラストコンサート」。参列者はさまざまな思いを抱き、手を合わせていた。

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