郷ひろみ 涙の弔辞…西城秀樹さんに誓った「ずっと歌い続ける」

[ 2018年5月26日 13:00 ]

西城秀樹さんの葬儀・告別式で弔辞を述べる郷ひろみ(代表撮影)
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 急性心不全のため16日に63歳で死去した歌手西城秀樹(さいじょう・ひでき、本名木本龍雄=きもと・たつお)さんの葬儀・告別式が26日、東京・青山葬儀所で営まれた。西城さんと「新御三家」と呼ばれた郷ひろみ(62)、野口五郎(62)が弔辞を読み上げた。

 郷は「これが僕から秀樹に送る最初で最後の手紙になります。秀樹、五郎、そして僕…新御三家と呼ばれて気がついたら45年以上の月日が流れていました。秀樹、五郎は僕より先にデビュー。何もわからず芸能界に飛び込んだ僕は2人の背中を見て歩んでいくことがやっとでした。あのころ毎日のように音楽番組があって2人が当たり前のようにそばにいて、2人のことをライバルと思ったことは1度もなく、同じ世代を駆け抜けていく同志という思いでした」と明かした。

 「人は努力すれば必ず叶う、それを教えてくれたのは2人の存在です」と声を詰まらせた郷。「ある雑誌の対談で久しぶりに新御三家が顔を合わせました。それが秀樹を見た最後になってしまいました。あのとき対談の中で感謝の気持ちを持って歌い続けていこうって締めくくったにも関わらず、秀樹は天国に行ってしまいました。本当に残念です」と早すぎる別れを惜しんだ。

 「日本中の人々から愛された秀樹の歌、笑顔。これはこれからも人々の心の中にしっかりと刻まれていくことでしょう。僕は秀樹のことを兄貴と思っていました。最初にデビューした五郎が長男、秀樹が次男。僕が三男。それは今でも変わっていません。これからも秀樹の背中をみて、ずっと歌を歌い続けていきたいと思っています」と誓った。「今まで本当にありがとう。そして安らかに眠ってください」と呼びかけた。

 この日の葬儀・告別式では、野口だけだった弔辞を、郷も急きょ読むことになった。27日に神奈川県横須賀市で開幕する全国ツアーの前日リハーサルの時間を大幅にずらし、参列を決めた。日本の歌謡界を盛り上げた新御三家が、3人で過ごす最後の時間となった。

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